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ボルボ『ES90』、ルミナーの最新LiDAR技術を搭載…250m先の歩行者も検知
ルミナーは、同社のLiDAR技術がボルボカーズの新型EVセダン『ES90』に搭載されると発表した。
LiDAR(Light Detection and Ranging)は、パルスレーザーを用いて高精度に距離を測定するリモートセンシング技術だ。レーダーやカメラ、超音波センサーなどの先進センサーと組み合わせることで、車両前方の環境を継続的にスキャンし、周囲の物体の形状やサイズを3次元で正確に把握することができる。これにより、安全性の向上が期待される。
ルミナーのLiDAR技術の特長は、カメラのように光に依存しないため、事故が多発する夜間での性能が特に優れている点だ。高速走行中でも、250m先の歩行者や120m先の黒い路面上の小さなタイヤまで検知可能という。
安全性のパイオニアであるボルボカーズは、ES90にLiDARを含む最先端のセンサーセットを用いた先進運転支援機能を導入する。電気自動車時代の大型プレミアムカーを再定義するES90にLiDAR技術を統合することで、より多くの顧客にこの先進技術を体験してもらう機会が生まれる。
ES90は『EX90』と同じSPA2プラットフォームを採用し、ルミナーのLiDARがルーフラインにシームレスに統合される。他の先進センサーと組み合わせることで、車内外の全ての人々の安全性をさらに向上させる。
ルミナーは過去10年間、ハードウェアとソフトウェア/AI プラットフォームの開発に取り組んできた。ボルボやメルセデスベンツ、NVIDIAやMobileyeなど様々なパートナーと協力し、世界最先端の乗用車の開発・展開を可能にしている。ルミナーは次世代の安全性と自動運転機能を世界の量産車に提供するリーダーとしての地位を確立しつつある。