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ランチア『イプシロン』新型、仏『オートモービル』誌の「デザイントロフィー」受賞

  • 《photo by Lancia》
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ランチアは、新型『イプシロン』が、フランスの自動車専門誌『オートモービル・マガジン』の「デザイントロフィー」を受賞したと発表した。

ランチアは創業以来、革新的なモデルで自動車史に足跡を残してきた。レースでも一般道でも数々の栄誉を獲得してきたイタリアンブランドの伝統は、フランスでの再出発においても継承されている。

トリノにあるランチアのデザインセンター「チェントロ・スティーレ」で設計・開発された新型イプシロン。その独特のデザインは、ランチアの象徴的な遺産に敬意を表しつつ、クラシックな要素と現代的なタッチを巧みに融合させている。

具体的には、『アウレリア』や『フラミニア』といった歴史的モデルからインスピレーションを得たクラシックな要素と、伝説的な『ストラトス』や『デルタ』から派生した現代的なタッチが組み合わされている。細部へのこだわりとスタイリッシュな革新性により、イプシロンはランチアの刷新を象徴するフラッグシップモデルとなっている。

フロントのライトシグネチャーは、ランチアの伝統的なカリチェ(聖杯)デザインを現代的に再解釈したものだ。そしてリアライトは『ストラトス』からインスピレーションを得たものとなっている。

インテリアデザインにも同様の細やかな配慮が施された。イタリアンデザインは洗練された素材によって引き立てられ、「タヴォリーノ」と呼ばれるランチアの新しい車内空間を特徴づける独特の要素も備えている。

デザイン賞の授賞式はパリで開催され、イプシロンのエクステリアデザイナーであるエマヌエレ・トマッソーリ氏が賞を受け取った。この受賞は、ランチアが自動車デザインにおける基準点であり続けていることを再確認するものとなった。

ランチアは最初のディーラー「カーサ・ランチア」をオープンし、フランスでの販売網を拡大する計画だ。25のカーサ・ランチアと80のサービスポイントを展開する予定で、新たな歴史の1ページを刻んでいく。