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「ラム」初の商用EVが登場、『プロマスター』米国受注開始
ステランティス傘下の「ラム」は、ブランド初の商用EV『プロマスターEV』の受注を米国で開始した。日本市場にも導入されているフィアット『デュカト』のEV版のラムバージョンだ。
この新型商用EVは、ラムブランドの電動化戦略における次なる一歩として位置付けられている。プロマスターEVは、商用顧客のニーズに応えるべく設計された目的特化型の高度にカスタマイズ可能なバンだ。ユニボディ設計を採用し、バッテリーパックを効率的に組み込むことで、内燃エンジン車と変わらない荷室容量を確保、業務用途に最適な車両となっている。
カーゴバンモデルの米国価格は5万6495ドル(約857万円)からスタート。第2四半期にディーラーに到着する予定だ。
プロマスターEVは、110kWhのバッテリーパックを標準装備し、最大264kmの航続距離を目標としている。200kWの電気駆動モジュール(EDM)を搭載し、268hp、409Nm(302ポンドフィート)のトルクを発生。前輪駆動が標準仕様となる。
カーゴバンモデルは、12フィートと13フィートの2種類の荷室長(いずれもホイールベース4038mm)が用意される。最大積載量は1370kg。一方、ステップバンモデルの最大積載量は1304kgとなっている。
ステップバンモデルの米国ベース価格は6万9995ドル(約1062万円)。安全性と利便性を高めるグループオプションが無料で追加され、市街地での航続距離が290kmに向上するなど、商用顧客にとってさらなる価値と性能を提供する。