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「インドから世界へ」日産の小型SUV『マグナイト』、左ハンドル車の輸出開始
日産自動車のインド部門は、新型コンパクトSUV『マグナイト』の左ハンドル仕様車の輸出を開始したと発表した。チェンナイのカマラジャール港から約2900台を中南米向けに出荷している。
日産は2月末までに、中東、北アフリカ、アジア太平洋地域の一部市場向けに7100台以上を追加輸出する計画。2月末までに左ハンドル仕様のマグナイトの輸出台数は合計1万台を超える見込みだ。
マグナイトは日産とルノーの合弁会社RNAIPLがチェンナイで生産している。左ハンドル仕様の世界展開により、インドが日産にとって重要な生産・輸出拠点であることが改めて示された。マグナイトは今後、左ハンドル市場を含む65カ国以上で販売される予定だ。
日産はこの取り組みを通じ、世界の顧客ニーズに合わせた革新的で高品質な製品を提供する姿勢を示している。「メイド・イン・インディア」のマグナイトへの需要が高まる中、日産は再び世界に向けて技術革新と製造能力をアピールした形だ。
最近では、右ハンドル仕様のマグナイトの南アフリカ向け輸出も開始。インドでの発売から1か月以内に2700台以上を出荷した。マグナイトは2020年12月のデビュー以来、インド国内外で累計17万台以上を販売しており、日産の「インドで作り、世界に向けて」というビジョンを体現する車種となっている。
マグナイトは、より頑丈で大胆かつ力強い外観デザインを特徴とし、インドで20以上のセグメント初の機能を搭載。「内外ともに大胆」という哲学を具現化している。また、強化されたボディ構造と40以上の標準安全機能により、グローバル基準の安全性を確保している。
日産のこの動きは、インドを重要な生産・輸出拠点として位置づけ、グローバル市場での競争力強化を図る戦略の一環といえる。今後、マグナイトを通じた日産のグローバル展開がさらに加速することが予想されている。