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NTT西日本など3社、自動運転EVバスの実証実験開始…地域の交通課題解決へ

  • 《写真提供 写真AC》
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  • 《画像提供 NTTビジネスソリューションズ》
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NTT西日本グループ、NTTビジネスソリューションズ、マクニカは、和歌山県和歌山市で自動運転EVバスの実証実験を開始した。

この取り組みは、地域公共交通の維持や交通機関におけるドライバー不足などの社会課題解決を目指すもの。期間は1月29日から2月9日までの12日間だ。

実証実験では、フランスNavya Mobility社の自動運転EVバス「EVO」を使用する。車両は自動運転レベル2で運行され、1日6便の運行が予定されている。乗車定員は12人だが、実験時の乗車人数は9人に制限される。最高速度は18km/h、1回の充電で最大9時間、100km走行可能なEVとなっている。

この事業の目的は、将来的な自動運転レベル4による社会実装に向けて、公道走行の課題抽出やリスク分析、自動運転に対する社会受容性の醸成、地域公共交通の活性化などを検証することだ。また、信号連携などのインフラ連携や路車協調、遠隔監視システムの検証も行う。

和歌山市は、この実証実験を通じて、路線バス事業者等の乗務員不足への対策や、観光の二次交通としての移動手段の確保、まちなかの賑わい創出などを図る。持続可能な交通サービスの提供を目指し、官民が一体となって交通政策上の課題解決に向けた検討を進める。

NTT西日本グループが実施主体となり、自動運転EVバスで世界をリードするマクニカと協力して事業を進める。この取り組みは、国土交通省が掲げる2027年度までに100か所以上での自動運転移動サービス実現という目標に沿ったものでもある。

少子高齢化による人手不足や2024年問題などにより、地域交通の維持が困難になっている現状に対し、自動運転などのモビリティ技術を活用した持続可能な公共交通・物流の実現が急務となっている。和歌山市の実証実験は、こうした社会課題の解決に向けた重要な一歩となる。

今回の実証実験の結果は、今後の自動運転技術の実用化や地域交通の在り方に大きな影響を与える可能性がある。地域住民や観光客の移動手段確保、交通事業者の人手不足解消、環境負荷の低減など、多角的な視点からの取り組みとなる。