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マツダ『ロードスター』、35周年記念モデルを米国発表…6速MTのみで300台限り
マツダの米国部門は、『MX-5ミアータ』(日本名:『ロードスター』)の35周年記念車を発表した。この特別モデルは、軽量スポーツカーの代名詞として35年の歴史を刻んできたMX-5ミアータの集大成といえる一台だ。
発表の舞台となったのは、世界最大級のモータースポーツイベントの一つ、IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップの開幕戦が行われるデイトナ。数千人のファンが集まる中、マツダは特別なイベントを開催し、顧客車両の展示や厳選されたMX-5ミアータのコレクションを披露した。
35周年記念モデルの最大の特徴は、マツダの匠塗装技術「匠塗り」による新色「アーティザンレッドメタリック」の採用だ。この深みのある赤色は、ベージュのソフトトップと17インチの明るい仕上げのホイールとの組み合わせで、スポーティなシルエットに高級感を添えている。
内装も特別仕様となっており、タンのナッパレザーシートにはヘッドレストに35周年記念ロゴが刻印されている。エアコン吹き出し口周りやドアパネル上部は外装色に合わせたカラーリングとなり、車内でもアーティザンレッドの色彩の変化を楽しむことができる。
装備面では、「グランドツーリング」グレードをベースに、ヒーター付きシート、Bose製オーディオ、ワイヤレスApple CarPlayとAndroid Auto接続、Alexa、8.8インチのマツダコネクトインフォテインメントディスプレイなどが搭載される。さらに、非対称のリミテッドスリップデフ、ショックタワーブレース、スポーツチューンのビルシュタインダンパーなど、走行性能を高める装備も充実している。
35周年記念モデルは、ソフトトップと6速マニュアルトランスミッションの組み合わせのみで、米国では300台限定で販売される。購入者には特別なオーナー体験イベントへの招待も予定されている。
日本では2024年12月25日に発表されていた35周年記念モデル。日本では受注生産となっており、「ロードスター」と「ロードスターRF」合わせて1000台の販売を見込んでいる。