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トヨタ、『アーバンクルーザー・タイザー』でインド小型SUV市場を攻める
トヨタ自動車のインド部門のトヨタ・キルロスカ・モーターは、インドで開幕した「Bharat Mobility Global Expo 2025」に、新型コンパクトSUV『アーバンクルーザー・タイザー』を出展した。日本でも人気となっているスズキ『フロンクス』の兄弟モデルとなる。
アーバンクルーザー・タイザーは、インドのA-SUVセグメントを狙った戦略的モデル。外観デザインは、トヨタならではのエレガンスを表現するクロームガーニッシュ付きプレミアムグリルを採用し、ツインLEDデイタイムランニングライトで視認性を高めている。
リア部分には、コネクテッドLEDリアコンビランプ、シャークフィンアンテナ、リアスキッドプレートを装備。さらに、ホイールアーチとサイドドアにはボディクラッディングを採用し、SUVらしい力強さを演出している。
室内では、シルバーメタル仕上げのアクセントを施したデュアルトーンのダッシュボードが目を引く。プレミアムファブリックシートや本革巻きステアリングホイールなど、高級感のある内装も特徴だ。
パワートレインには、1.0リットルターボ、1.2リットルガソリン、E-CNGの3タイプを用意。1.0リットルターボエンジンには5速マニュアルと6速オートマチックトランスミッションが、1.2リットルガソリンエンジンには5速マニュアルとインテリジェントギアシフト(IGS)が、1.2リットルE-CNGには5速マニュアルトランスミッションが搭載される。
この多様なパワートレインラインナップは、燃費性能と環境への配慮を重視するインド市場のニーズに応えるものだ。特にE-CNGモデルの投入は、インドでの代替燃料車の需要増加を見据えた戦略的な動きといえる。
トヨタは、アーバンクルーザー・タイザーを通じて、急成長するインドのコンパクトSUV市場でのシェア拡大を目指す。