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プジョーの新型電動SUV『E-3008』、受注10万台突破…欧州発売半年で
プジョーは、新型電動SUV『E-3008』の受注台数が、欧州発売6か月で10万台を突破したと発表した。その中でも、EV版が全体の22%を占めるなど、同社の電動化戦略が奏功していることが明らかになった。
E-3008は、ファストバックSUVのデザインを採用し、新世代のパノラミックi-Cockpitを搭載することで、運転の楽しさを新たなレベルに引き上げている。EV版は、ステランティスグループの新プラットフォーム「STLA Medium」を採用し、最大701kmという同クラス最長の航続距離を実現している。
現在、210hpの73kWhバッテリー搭載モデルと、230hpの96.9kWhバッテリー搭載のロングレンジモデルがラインナップされている。さらに2025年には、デュアルモーターAWDバージョンが追加される予定だ。
E-3008の主要市場は、フランス(3万5000台)、イギリス(2万5000台)、ドイツ(9000台)となっている。特筆すべきは、EV版の販売比率が市場平均を上回っていることだ。オランダでは37%、ベルギーでは34%、イギリスでは31%と、各国で高い比率を記録している。
また、最上位グレードのGTが全体の60%(イギリスでは85%)を占めるなど、高級志向の強さも目立つ。これは、プジョーブランドの上昇傾向を裏付けるものだといえる。
プジョーは、ハイブリッド、プラグインハイブリッド、電気自動車と、幅広い顧客ニーズに対応できる製品ラインナップを揃えている。E-3008は、この多様な選択肢を武器に、欧州市場だけでなく世界市場でさらなる成功を目指している。
フランスのソショー工場で生産されるE-3008は、プジョーの電動化戦略の成功を象徴する存在となりつつある。