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キットだけで約1800万円!? ポルシェ『911』の性能を極限に、GT3 RSとGT2 RS用「マンタイキット」

  • 《photo by Porsche》
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ポルシェは、『911』シリーズの最強モデル『911 GT3 RS』と『911 GT2 RS』のサーキット性能をさらに高める「マンタイキット」を米国で発売した。

このキットは、現行モデルの992型911 GT3 RSと2018年から2020年に生産された991型911 GT2 RSを対象としている。

992型911 GT3 RS向けのマンタイキットは、空力性能を大幅に向上させることが特徴だ。フロントリップの拡大や新しいウイングプロファイルの採用、フロントホイールアーチのガーニーフラップの改良、フロントフェイシアの左右にデュアルダイブプレーンを追加するなど、フロントアクスルのダウンフォースを増加させている。

さらに、リアウインドウを軽量なカーボンファイバーパネルに置き換え、25%の軽量化を実現。ルーフには963 WECレーシングカーにインスパイアされたカーボンファイバー製シャークフィンを装着し、コーナリング安定性を向上させている。

これらの改良により、全体的なダウンフォースは20%増加し、抵抗は増えていない。時速285km/hで1トン以上のダウンフォースを生み出し、中高速コーナーでの旋回速度向上を可能にしている。

サスペンションも強化され、フロントアクスルで30%、リアアクスルで15%のスプリングレートが上昇。新開発の制御ユニットと4つのホイールセンサー、3つのボディ加速度センサーにより、ダンパーを高速かつ精密に自動調整する。

ブレーキシステムも、サーキット走行に最適化されている。スチール製ブレーキラインにより、ペダルフィードバックがより直接的になり、ブレーキ入力への即応性が向上した。

991型911 GT2 RS向けのキットも同様に、シャシー、空力、ブレーキコンポーネントが最適化されている。フロントスポイラーの追加フラップやカーボンアンダーボディ、新しいエアガイド要素により、フロントアクスルのダウンフォースが大幅に増加。リアスポイラー、モディファイドディフューザー、リアホイールのエアロディスクにより、リアアクスルのダウンフォースも倍以上に増加している。

両キットとも、マンタイ認定ポルシェセンターを通じて販売される。911 GT3 RSマンタイキットの価格は11万6160ドル(約1812万円)、911 GT2 RSマンタイキットは11万3140ドル(約1765万円)で、税金とディーラーの取り付け費用は含まれていない。納車は2025年春頃を予定している。