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村田製作所、自動運転時代を見据えたセンサー技術出展へ…CES 2025

  • 《写真提供 村田製作所》
  • 《写真提供 村田製作所》

村田製作所は、1月7日に米国ラスベガスで開幕する「CES 2025」に出展する。同社は、モビリティやコネクティビティの分野を中心に、人々の豊かな暮らしに貢献する技術やソリューション、デバイスを紹介する。

モビリティ分野では、自動運転技術の進化を支える最新のセンサー技術に注目が集まる。小型6軸慣性力センサー「SCH16Tシリーズ」は、高精度な姿勢角・自己位置検知が可能で、当社6軸製品では最小のパッケージサイズを実現している。また、悪天候時のセンシングカメラの視界確保に貢献する超音波式雨滴除去デバイスも展示される。

さらに、ミリ波レーダーセンサソリューションも注目を集めそうだ。このセンサーモジュールは、悪天候時などの過酷な環境でも対象物との距離や速度を正確に測定できる。人の検知デモンストレーションも行われる予定で、自動運転技術の安全性向上に寄与する可能性が高い。

コネクティビティ分野では、スマートホーム向けの新技術が目玉となる。Matter対応ネットワークソリューションは、セキュアでシームレスな通信を実現する共通規格に対応した小型高性能通信モジュールだ。IoT機器の相互接続性向上に貢献すると期待される。

また、Skylo Technologies社からグローバルで認証を取得したセルラー+NTNデュアルモード「Type 1SC」モジュールも注目だ。これは、ハードウェアの設計変更なしに衛星通信が可能な小型通信モジュールで、通信インフラが整っていない地域でのIoT展開に新たな可能性をもたらす。

さらに、LF通信ソリューションを利用した高精度な自動着陸システムも紹介される。磁界エネルギーを送受信するLFアンテナを活用したこの技術は、ドローンの精密な着陸を可能にし、物流や災害対応などの分野での応用が期待される。