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メルセデスベンツ Gクラス、クリーンディーゼルモデル「G350d」を追加

メルセデス・ベンツ日本は、『Gクラス』に直列6気筒クリーンディーゼルエンジン「OM656」を搭載した「G350d」を追加し、4月4日より予約注文の受付を開始した。納車は7月頃の予定。

G350dは、バランスに優れ、コンパクトな直列6気筒クリーンディーゼルエンジン「OM656」を搭載。欧州のRDE(Real Driving Emission、実路走行試験)規制に適合するなど、高い環境性能も併せ持つ。

クリーンディーゼルエンジン OM656は、直列6気筒エンジン「M256」などと基本設計を共有する、モジュラーコンセプトを採用。最高出力286ps、0-100km/h加速7.4秒と、優れた運動性能を発揮する。また、最大トルク600Nmの発生範囲を1200~3200rpmまで広げ、可変エンジンマウントを採用したことで、低振動で高い静粛性を持ちながら、スムーズな加速を実現。長距離走行もより快適になった。

ターボは2ステージターボチャージャーを使用し、小さいタービンにはさらに可変タービンジオメトリーを採用。さらに、ピエゾインジェクターを使用したコモンレールダイレクトインジェクションシステムにより最大圧力を2500barまで高め、低回転域から高回転域まで全域でトルクフルな加速を実現している。

トランスミッションは、トルクコンバーターハウジングをアルミニウム製、ギアハウジングをマグネシウム製とした9G-TRONICを採用。前進ギアが2速分増えたにもかかわらず、従来の7G-TRONICと比較して1kg軽量化。さらに、増えたギアにより同じ速度でも高いギアを使ってエンジン回転数を低くすることで、消費燃料の低減にも貢献している。

環境面では、冷却された高圧EGRと低圧EGRを組み合わせた「マルチウェイ排出ガス再循環(EGR)」を搭載。燃焼の最適化を図り、後処理を行う前の段階でNOxを低減する。排気側にのみ可変バルブリフトシステム「カムトロニック」を採用し、冷間時の吸気工程中に排気の一部を燃焼室に戻すことで、燃焼室内の温度を上昇。排出ガス浄化システムを効率的な温度まで早期に暖めることで、排出ガスの浄化に寄与する。

価格は1170万円。