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ポルシェ『911ダカール』生産終了、最後の1台は「パリダカ優勝車」がモチーフ
ポルシェは11月13日、世界限定2500台の『911ダカール』の最後の1台を、ドイツ・ツッフェンハウゼン工場でイタリア人の顧客に引き渡したと発表した。これをもって、911ダカールの生産を終了した。
この特別な911ダカールは、ポルシェの「ゾンダーヴンシュ」プログラムによって広範囲にカスタマイズされ、洗練された仕上がりとなっている。
911ダカールは、オフロードと一般道路の両方で同等の性能を発揮するスポーツカーとして2022年11月に発表された。標準的な地上高は『911カレラ』のスポーツサスペンション仕様より約50mm高く、オフロード専用の赤い鍛造アルミニウム製牽引フックや拡幅されたホイールアーチとサイドシルを特徴としている。3リットルツインターボ6気筒エンジンは480ps(353kW)の出力と最大トルク570Nmを発生し、印象的なパフォーマンスと特徴的で感動的なボクサーサウンドを発する。
最後の1台は、ポルシェミュージアムで引き渡される前に、ゾンダーヴンシュプログラムによる全面的なカスタマイズが施された。特筆すべきは、ユニークな3トーンペイント。シグナルイエローとジェンシャンブルーメタリックは、1984年のパリ・ダカールラリー優勝車のルックスを彷彿とさせるラリーデザインパッケージに調和している。2つの主要な色彩領域の間には、イタリアの地中海の島にちなんで「ランペドゥーザブルー」と名付けられた青いラインが描かれている。
アルミホイールのスポークもシグナルイエローで塗装され、リムエッジにはランペドゥーザブルーが施されている。この特別な塗装は、顧客とポルシェのデザイナーとの緊密な協力のもと、全て手作業で行われた。LEDマトリックスヘッドライトにはランペドゥーザカラーのアクセントリングが個別に施され、フロント、リア、サイドシルのステンレス製保護エレメントは黒色となっている。
内装では、ダッシュボード、センターコンソール、ドアパネルのステッチングとトリムストリップにイエローが使用され、黒色とのコントラストを生み出している。スポーツシートプラスのヘッドレストには「911ダカール」の文字がスピーディイエローの糸で刺繍され、8速PDKのギアセレクターにはスピーディイエローのレザーインサートが施されている。ドアを開けると、LEDプロジェクターがゾンダーヴンシュのロゴを地面に投影する。