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EVで復活のフォード『カプリ』、ユーザーの6割が「より航続が長いモデル」を選んだ
フォードモーターは、約40年ぶりにEVとして復活したフォード『カプリ』の出荷を開始した、と発表した。ドイツ・ケルンの電気自動車センターから、ヨーロッパ各地のディーラーに向けて出荷が始まっている。
新型カプリは、電気自動車の世界に魂を吹き込むべく開発された。7月の発表以来、約20万人のユーザーがオンラインでカプリをカスタマイズしている。
注目すべき点として、24%の顧客が鮮やかな黄色を選択し、最も人気のある色となっている。これは、クラシックカプリの「デイトナイエローへ」のオマージュだ。また、55%の顧客がプレミアムモデルを選択し、ダイナミックマトリックスLEDヘッドライトや10スピーカーのB&Oサウンドシステムなどの豪華な装備を追加している。
パワートレインに関しては、59%の顧客が286psの後輪駆動モデルを選択している。このモデルは、1回の充電で最大627kmの走行が可能だ。これは、ドイツ・ケルンから英国ロンドンまでの距離を超える航続距離となる。
すべてのカプリには、12個の超音波センサー、5台のカメラ、3台のレーダーを使用した先進運転支援システムが搭載されている。内装には14.6インチの可動式タッチスクリーンや、前部アームレスト下に1.5リットルのドリンクボトル3本が収納可能な17リットルのメガコンソールなどが装備されている。
新型カプリは、フォードが20億ドルを投資して最新の電気自動車センターに変貌させたケルンの歴史ある工場で生産されている。
この新型カプリの登場は、フォードが電気自動車市場に本格的に参入したことを示すものだ。伝統的なスポーツクーペの魅力を電気自動車に融合させることで、環境に配慮しつつ運転の楽しさを追求する新たな選択肢をユーザーに提供している。