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トヨタ『GRカローラ』改良新型、モータースポーツの知見を活かし性能向上…今秋米国発売へ

  • 《photo by Toyota》
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トヨタ自動車の米国部門は9月24日、高性能ハッチバック『GRカローラ』の改良新型を今秋、米国で発売すると発表した。現地ベース価格は3万8860ドル(約564万円)だ。

今回の改良新型GRカローラでは、モータースポーツへの参戦で得た知見を活かし、高速コーナーでの旋回性能、加速性能や冷却性能などを向上させた。また、『GRヤリス』改良新型にも採用した新開発8速AT「GAZOO Racing Direct Automatic Transmission(GR-DAT)」を追加設定している。

開発にあたっては、石浦宏明選手らプロドライバー、社内の評価ドライバー、そしてマスタードライバーのモリゾウからのフィードバックをもとに、限界領域および日常使いにおいても「ずっと乗っていたくなる野性味」を追求したという。

旋回性能の向上では、前後ショックアブソーバーにリバウンド側で作動するスプリングを内蔵し、旋回時の車両姿勢と内輪の接地荷重特性を改善。リヤアクスルのトレーリングアーム取付点を上げることで加速時のリヤの沈み込みを低減し、安定した姿勢でのコーナリングを実現した。

加速性能の向上では、中速域でのエンジントルクを現行型に対して30Nm増加させ、最大トルクを400Nmまで高めた。GR-DATを搭載し、ドライバーの意図を反映する変速を実現している。

冷却性能と空力性能の向上では、水冷式ATFウォーマー&クーラーに加え、空冷式ATFクーラーを標準装備。エンジン冷却を強化するためにサブラジエーターを設定し、冷却用の開口を設けた。

減速性能の向上では、ABSを改良し、安定した制動力を実現。クルマとの一体感の向上では、ステアリングコラムとインストルメントパネルリインフォースメントの締結部に高い剛性を持つワッシャーボルトを採用し、直進安定性とステアリング操作のダイレクト感を向上させている。