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ルノーと吉利の合弁「HORSE」、PHEV向け新型エンジン生産開始…『ラファール』に搭載へ
HORSE Powertrain Solutionsは、スペインのバリャドリッド工場でプラグインハイブリッド車(PHEV)向けの1.2リットル3気筒ターボチャージャー付きガソリンエンジンの生産を開始した、と発表した。
このエンジンはHORSEの「HR12」エンジンで、最大出力110kW(152ps)、最大トルク230Nmを発揮する。
新型HR12エンジンは、まずルノーの新型最上位SUVクーペ『ラファール』の「E-Tech 4×4 Hybrid」に搭載される予定。バリャドリッド工場では、初期段階で月産1200台を目指し、最大生産能力は月産6875台に達する見込みだ。
新型エンジンは、フロントアクスルに50kW、リアアクスルに100kWの2つのメイン電動モーターと、25kWのHSG(高電圧スタータージェネレーター)を備えたパワートレインユニットと組み合わせられる。これにより、PHEVの最大出力は220kW(300hp)を超え、クラッチレスのマルチモードギアボックスによって駆動される。エネルギーは22kWhのリチウムイオンバッテリーに蓄えられ、EVモードでの航続は100kmを超える。
ラファールのE-Tech 4×4 Hybridは、優れた燃費性能を実現し、電動モードでは100kmあたり0.7Lの燃料消費と、CO2排出量はわずか15g/kmとなる。
HORSEは、世界中の多様なパワー生成ニーズに応えるため、高効率で低排出のエンジンやトランスミッション、技術を提供している。同社は7か国に8つの生産工場、3つのR&Dセンターを持ち、年間320万台を生産している。
HORSE Powertrain Limitedは、ロンドンを本拠地とし、世界中で1万9000人を雇用している。2024年5月に設立され、ルノーグループとジーリー(吉利)がそれぞれ45%、アラムコが10%の株式を保有している。