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フィアット『デュカト』のEVベースに商用車化、新カスタムプログラムで建設・造園さまざまな用途に
フィアットは、「IAAトランスポーテーション2024」において、新型『E-デュカトCargo Box』を初公開した。日本にも導入されている『デュカト』のEVをベースにした新しい商用車だ。
新型E-デュカトCargo Boxはフィアットの新しいカスタムフィットプログラムの一環として、イタリア・アテッサ工場で製造される。このプログラムにより、全ての架装プロセスが自社で行われ、細部に至るまでの注意が払われる。これにより、顧客のニーズに完全に適合した車両が提供される。
「Cargo Box」は2024年10月から利用可能であり、Drop Side、1-Way Tipper、3-Way Tipper、Crew Vanなど、多様な変換オプションが用意される。これにより、建設や造園などのさまざまな業務に対応できる。
E-デュカトCargo Boxは、18.3立法mの積載容量を持ち、内装は長さ4230mm、幅2032mm、高さ2150mmで広々としている。EVのシャシーキャブバージョンがベースとなっており、モーターは410Nmのピークトルクと200kW(270hp)の出力を持つ。110kWhのバッテリーを搭載し、高い効率性を備えている。
さらに、L4構成では積載容量が20.5立法mに拡大し、内装の長さは4500mm、高さは2300mmとなる。EVとディーゼルの両方のオプションがあり、140hpと180hpの仕様が用意される。標準のリアスイングドアに加え、テールゲートリアドアも選択できる。
標準装備には、滑り止め木製床保護、アルミニウムベースボード、自動検知天井ライト、2-in-1プロファイルが含まれる。オプションとして、オーバーキャブストレージポッド、側面ドア、テールリフトなどが用意される。
また、フィアットは、新しいMultiJet 4.0エンジンと8速ATも導入した。MultiJet 4.0エンジンは450Nmのトルクを発揮し、前輪駆動の大型バンで最高の性能を持つという。8速ATは、効率を向上させ、CO2排出量を最大10%削減する。