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インフィニティの“おもてなし精神”SUV、新型『QX80』が納車を米国で開始

  • 《photo by INFINITI》
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日産自動車の海外向け高級車ブランドのインフィニティは9月5日、最上位SUV『QX80』新型の納車を米国で開始した、と発表した。

新型のデザインについては、2023年夏、ペブルビーチ・コンクール・デレガンスで発表されたコンセプトカー、『QXモノグラフ』がベースになっている。新型QX80は、インフィニティの進化したデザイン言語「アーティストリー・イン・モーション」を体現し、形と機能のバランスを取りながら感情を呼び起こすデザインを目指したという。

新型QX80は、インフィニティのおもてなしの精神に基づき、全ての乗員に最上級の快適さを提供する。新型QX80には、前席と2列目にマッサージ機能が搭載されており、カラータッチスクリーンで直感的に操作できる。

新機能には、バイオメトリッククーリングも含まれる。これは、2列目の乗員に自動的にエアコンを向けるもので、快適な温度に達する時間を半減させることができる。ヘッドライナーに組み込まれた赤外線センサーが、乗員が暑いことを検知すると、前席の乗員が何もしなくても、2列目に冷気を送る温度と風量を瞬時に調節する。

心臓部は、VR35DDT型3.5リットルV6ツインターボエンジンで、450hpのパワーと515lb-ft(698Nm)のトルクを発揮する。これは現行モデルに比べて50hpと102lb-ft(138Nm)の増加だ。また、9速オートマチックトランスミッションは40%広いギア比範囲を持ち、加速時の反応性と高速クルージング時の効率性を両立させている。高速道路での走行時には、アクティブグリルシャッターが閉じて空気抵抗を減らし、燃費を向上させる。新しいパワートレインは、加速性能の向上と旧型V8よりも優れた燃費を実現する。

また、静かな車内と洗練された乗り心地を提供するために、細部にわたる配慮がなされている。新型QX80は、車体のねじれ剛性を高めることで、大幅に静かな車内を実現しているという。

さらに、新たに利用可能になった電子制御エアサスペンションとダイナミックデジタルサスペンション技術は、走行状況に応じて新型QX80を適応させる。エアサスペンションは車両が駐車された際に自動的に低くなり、乗車や荷物の積み下ろしを容易にする。一方、ダイナミックデジタルサスペンションは車両の動きを常に評価し、ボディの動きを抑えることで、ドライバーの自信を高め、長距離の移動でも乗員の快適性を追求している。