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「冬のスペシャリスト」ウニモグ除雪車、中型シリーズ「U327」に登場
メルセデスベンツの特別車両部門は、9月11日にドイツ・ニュルンベルクで開幕する「ガラバウ2023」において、『ウニモグU327』の除雪車を初公開する。
ウニモグU327は、冬季メンテナンスと輸送のための多用途スペシャリストとして注目されている。この特別モデルは、272hpの出力を持ち、総車両重量14.5tまでの中型モデルシリーズに属する。ウニモグU327は、「U427」の性能、重量クラス、ホイールベースを持ちながら、「U319」シリーズのコンパクトさと機動性を兼ね備えている。このモデルは輸送やクレーン作業にも適したプラットフォームを備え、特別な顧客の要求に応じてロングホイールベースや大きな荷台も選択できる。
ウニモグのエキスパートパートナーのブッハー・ミュニシパルは、この車両に新しいWingx LN2636tウィング付き除雪車とYeti W27スプレッダーを装備した。除雪車は可変調整可能なサイドウィングを持ち、大面積の除雪に適している。また、特許取得済みのネオプレン除雪バーを装備しており、表面に優しく、低騒音で長時間の除雪が可能。氷や圧雪の除去には、オプションのダブル除雪バーシステムがあり、走行中に油圧でスチールバーを追加できる。
Yeti W27スプレッダーは、ツインオーガシステムとオプションのVarioMaxシステム、取り外し可能なスプレッダーセクションを備えており、乾燥材の容量は2.7立方m、塩水の容量は1280リットル。VarioMaxホッパーにより、スプレッダーは短時間でFS30から純粋な塩水スプレッダー(FS100)に変換でき、塩水の容量は1280リットルから3130リットルに増加する。塩水はスプレッディングプレートを通じて最大8mの幅で散布される。ブッハー・ミュニシパルのECO湿塩技術により、乾燥材の節約と散布時間の延長で経済効率が向上する。
スプレッダーの取り外し可能なセクションは、夏季にはホースリールに置き換えられ、散水や清掃作業を行うことができる。サイドタンクとVarioMaxコンテナは、この目的のために水分配器として機能する。