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VW『パサート』新型、中国向けのロングバージョン「Pro」は全長5m超え
フォルクスワーゲンと上海汽車の中国合弁、上海大衆は8月30日、新型『パサートPro』を成都モーターショー2024で初公開した。
新型パサートProは中高級車市場での新たな基準を打ち立てることを目指しており、デザイン、ラグジュアリー性、技術、品質の4つの面で全面的に進化している。
パサートProは、2000年に中国市場に登場して以来、常に中高級車市場をリードしてきた。新型は、『パサート』ファミリーの最新モデルとなる。今年、上汽大衆は「油電同智」戦略を推進しており、新型パサートProはその重要な一環として位置づけられている。
新型パサートProは、欧州向け新型パサート(欧州はワゴン専用モデルに)のデザイン言語を継承しつつ、中国仕様ならではの専用デザインを採用している。6種類のボディカラーと4種類の新しいホイールが用意されている。
新型パサートProは、全長5006mm、全幅1850mm、全高1489mmのボディサイズと2871mmのホイールベースを持ち、広々とした空間を実現する。欧州仕様の全長は4917mmなので、中国向けは全長で89mm長く、ホイールベースも30mm長い。全車両にベンチレーション、ヒーターを備えたシートが装備され、前列には10点、後列には8点のマッサージ機能が付いている。
技術面では、15インチの2Kディスプレイを中心に、11.6インチの助手席エンターテインメントスクリーンと10.3インチのデジタルメーターを組み合わせたデジタルコックピットを採用している。また、レベル2++レベルのIQ.Pilotスマートアシストドライビングシステムも搭載されており、0-130km/hの範囲で運転支援機能を利用できる。
新型パサートProは、EA888ターボエンジンとDSG7速デュアルクラッチトランスミッションを搭載し、最大出力162kW、最大トルク350Nmを実現している。燃費は6.87リットル/100km(約14.5km/リットル)と経済的でありながら、0-100km/h加速7.6秒の性能を発揮する。
安全面では、高強度鋼材を多用し、車体の剛性を高めている。また、全車両に10個のエアバッグを装備し、前列中央エアバッグも追加されている。