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最終デザイン見えた! ボルボ S60 後継の『ES60』は航続でライバルを引き離す
ボルボ『S60』セダンの後継と噂される『ES60』の最新情報を入手した。予想CGとともに詳細を検討していこう。ES60はフルエレクトリックでも、競争が激しくなりそうな市場セグメントに導入される。強みは航続距離になりそうだ。
ワールドプレミアは2025年後半から2026年前半と予想され、ライバルは近々発売予定のBMW『i3』新型、アウディ『A5』、テスラ『モデル3』、開発中のメルセデスベンツ『CクラスEV』など。
初代S60は、それまでのボルボの特徴であった角張ったデザインを曲線に変更、ステーションワゴンの『V70』とプラットフォームを共有して2000年に発売された。現行型となる3代目は2019年に登場。それから5年が経過しており、北米での生産終了が決定し、ラインナップのEV移行に伴い、すべての市場での終焉が近づいていると伝えられている。
そしてボルボでは現在、S60の後継モデルであるES60を開発しているという。入手した情報によると、フロントエンドは従来のグリルに代わる空力シールド、高解像度の1.3メガピクセル「トールハンマー」ヘッドライトを装備するなど、『EX30』SUVおよび『ポールスター5』の要素を調和させたデザインになるという。
側面は力強いプロポーションを特徴としており、筋肉質のキャラクターライン、後方への途切れない空気の流れを確保するフラッシュウィンドウグレージング、最終的にはフラッシュドアハンドルも採用される可能性がある。後部は、S60のイメージを継承する「C」字型OLEDテールライトを装備する。
キャビン内では、高級感と最先端のテクノロジーとの融合をユーザーに提供してくれることは間違い。ボルボの最近のモデル、例えば『EX90』が参考になるだろう。広々としたキャビンは、モダンでスリムなインストルメントパネルと幅広のエアベントによって、“風通し”の良い雰囲気に仕上げられる。また天然木やウール混紡、織物などの天然素材を使用して、ボルボによる持続可能性への取り組みを反映するはずだ。
デジタルデバイスのハイライトとして、EX90にインスパイアされた、車の機能を直感的に制御できる縦長の15インチタッチスクリーンや、ユーザーエクスペリエンスを向上させる、車に近づくとウェルカムシークエンスが稼働するデジタルキーなどが予想される。
骨格には「SPA2」プラットフォームを採用、最大容量111kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、デュアルモーターにより、最高出力402 ps(300kW)を超える出力と、最大トルク910Nmを発揮する。大容量バッテリーでWLTP サイクル600kmの航続を実現、これはライバルとなるメルセデスベンツCクラスEVで予想される480kmを圧倒する。DC急速充電をサポートしており、30分未満でバッテリーを10%から80%まで充電できる。この航続と急速充電との組み合わせにより、ES60はパワフルであると同時に実用的なモデルになる。