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ブガッティの新型はV16エンジン+モーターで1800馬力、『トゥールビヨン』がめざす“永遠”

  • 《photo by Bugatti》
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ブガッティは8月16日、米国カリフォルニア州で開催された「ザ・クエイル・ア・モータースポーツ・ギャザリング」において、新型ハイパーカー『トゥールビヨン』を米国初公開した。

トゥールビヨンは「永遠のために(Pour L’éternité)」をコンセプトに設計され、100年後の未来でも同イベントでクエイル・ロッジの芝生に展示されることを想定しているという。

自然吸気のV16エンジンに3つの電動モーターを組み合わせたパワートレインを搭載し、スイスの時計職人の協力で作られた完全機械式のドライバーインストルメントクラスターを備える。また、デジタルスクリーンは一切見当たらず、時代を超えたエアロダイナミクス主導のデザインが特徴だ。

新開発の8.3リットルV型16気筒ガソリン自然吸気エンジンに、コスワースの協力で開発された電動アクスルを組み合わせる。トータルで1800hpを発揮し、そのうち1000hpは内燃エンジンから、800hpは電動モーターから供給される。これは、8.0リットルW16エンジンと4つのターボチャージャーを搭載した『ヴェイロン』の1001hpを大きく上回る性能だ。

電動モーターは蓄電容量25kWhの800Vバッテリーで駆動される。バッテリーは車両のセンタートンネルと乗員の背後に配置された。四輪駆動とトルクベクタリングにより、優れたトラクションと機動性を発揮する。フロントアクスルには2つの電動モーターが、リアアクスルには1つのモーターが搭載され、電動パワートレインシステム全体で800hpを引き出す。電動モーターは最大2万4000rpmで回転し、シリコンカーバイドインバーターを統合している。

軽量構造と瞬時のトルクを発生する電動モーターにより、トゥールビヨンは驚異的な性能を実現した、と自負する。また、効率的なパッケージングと先進的な空力設計により、ヴェイロンに比べて排出ガスを大幅に削減しながらも、走行体験を向上させている。EVモードでは、最大およそ60kmのゼロエミッション走行を可能にしている。