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プジョーが描くコンパクトの未来形、大胆に進化した『208』『e-208』の姿[詳細画像]
フランスの自動車メーカー、プジョー(Peugeot)は2024年7月6日、人気のBセグメント小型ハッチバック『208』および『e-208』の改良新型モデルを欧州市場向けに発表した。
◆前後デザインを一新
外観デザインにおいては、プジョーの最新のデザインを取り入れ、独特の存在感を放つモデルへと生まれ変わった。フロントフェイスでは、プジョーの象徴的なライトシグネチャーがさらに進化。縦長の3本のLEDライトクロー(爪)が、グロスブラック仕上げのバンパーインサートに美しく組み込まれ、昼夜を問わず印象的な表情を作り出している。
さらに注目すべきは、新デザインのフロントグリル。従来のメッシュパターンから一変し、ボディ同色のユニークなパターンを採用。このデザインは単なる美的要素だけでなく、グリルとボディが一体化したようなこのデザインは、特に電気自動車モデルの航続距離に貢献すると考えられる。
リアデザインも大きく刷新された。プジョーブランドを象徴する3つの赤い爪をモチーフにしたテールランプが、改良前モデルでは縦型だった3本の赤いバーを、水平基調に変更。これにより、車両のワイド感が強調され、よりスポーティでモダンな印象を与えている。さらに、LEDテールランプの間には黒いガーニッシュを配置し、視覚的な幅を拡大。リアビューの存在感を一層高めた。
◆10インチタッチスクリーンを採用
インテリアでも大きな進化が見られる。最も顕著な変更点は、全グレードに標準装備された10インチの大型センタータッチスクリーンだ。従来の7インチスクリーンから大幅にサイズアップしたことで、視認性と操作性が向上。このタッチスクリーンを通じて、最新世代のインフォテインメントシステム「PEUGEOT i-Connect」および上位グレード向けの「PEUGEOT i-Connect Advanced」を搭載。これらのシステムは、ナビゲーション、オーディオ、車両設定など、多岐にわたる機能を直感的に操作できるよう設計されている。
◆400kmの航続を手に入れた『e-208』
電動化戦略の要となる電気自動車モデル『e-208』も、この改良新型に継続して設定された。パワートレインは、最大出力156馬力(約116kW)の電気モーターと、蓄電容量51kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせた。この組み合わせにより、WLTPの複合サイクルで400kmという実用的な航続距離を実現。都市部での日常使用はもちろん、週末の小旅行にも十分対応できる性能を備えている。
充電システムも、ユーザーの利便性を考慮して設計された標準装備の7.4kW単相充電器に加え、オプションで11kWの三相充電器も選択可能。さらに、長距離移動時の不安を解消するため、100kWの急速充電にも対応しており、バッテリー容量の80%まで約25分で充電できる。これにより、休憩時間を利用した効率的な充電が可能となり、電気自動車特有の「航続距離不安」の軽減に貢献。
プジョーの208、およびe-208改良新型は、コンパクトカー市場において、デザイン、テクノロジー、そして環境性能のバランスを高次元で実現した意欲作と言える。欧州市場での発売を皮切りに、グローバル展開も期待される注目のモデルだ。