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メルセデスベンツの新型EVバンを「冷蔵車」にカスタム、飢餓解決とCO2削減へ
メルセデスベンツの米国部門は8月6日、廃棄物管理と飢餓解決に取り組む組織「Goodr」と提携し、Goodrの創設者兼CEOであるジャスミン・クロウ・ヒューストン氏をEVバンの『eスプリンター』新型のブランドアンバサダーに任命した、と発表。北米で初めて、冷蔵機能を備えたeスプリンター新型がジャスミン・クロウ・ヒューストン氏に引き渡された。
この車両には、米チャールストンの「サーモキング」によるカスタマイズが施され、特別に冷蔵保管システムを装備した。このシステムは、Goodrが届ける食事を最適な条件で輸送することを可能にしている。この協力関係は、全国的な持続可能性と飢餓救済の取り組みを推進する重要な一歩となるという。
2017年に設立されたGoodrは、革新的な技術と大規模なパートナーネットワークを活用して余剰食品を利用し、支援が必要なコミュニティに高品質な食事を提供している。昨年、Goodrは余剰食品回収ソリューションを通じて130万ポンド以上の廃棄物を処分から回避し、71万4759ポンドの二酸化炭素排出を防止した。この協力関係により、Goodrは全国的な食品廃棄削減と食料不安の解消に向けた取り組みを継続できるだけでなく、Goodrの慈善パートナーに対する温室効果ガス排出削減も実現する。
メルセデスベンツは、グループ全体で持続可能なビジネス戦略にコミットしている。この目標は「Ambition 2039」と「電動化」のアプローチに反映されている。2026年までにEVのシェアを20%まで、2030年までに50%以上にすることを目指し、新型車のライフサイクル全体でCO2排出量の大幅な削減を目指している。
新型eスプリンターは、排出ゼロの運行、Mercedes me connectアプリによる接続性の向上、優れた走行ダイナミクスを特徴としている。効率性と持続可能性を優先して設計された新型は、航続、積載量、内部空間の多様性を備えており、さまざまな商業用途に対応している。