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日産『ヴァーサ』に富士山や侍を描く、ブラジルで日本文化を称えるアートカーに
日産自動車のブラジル部門は8月3日、小型セダン『ヴァーサSR』をベースに、日本とブラジルの文化を融合させた特別なデザインを施したモデルを、「第53回 桜祭り」で初公開した。
この特別仕様車は、日産が主催する第4回アカデミックグラフィックデザインコンテストで優勝したリアン・ピエリ氏の作品だ。彼のデザインは、日産のエモーショナルジオメトリーデザインをベースに、日本の伝統と現代性を融合させている。
この特別仕様車は、ブラジル・カンポスドジョルダンの第53回 桜祭りに展示された。桜祭りは、日本の花見文化を再現し、春の訪れを祝うイベント。1930年代から1960年代にかけて、日本からブラジルに移植された桜の木が、カンポスドジョルダンの気候に適応したことから始まった。祭りは年々規模を拡大し、音楽、ダンス、工芸、料理などの日本文化を紹介するイベントとして成長している。
リアン氏のデザインは、カサトマル号や日本の伝統的な書道など、歴史的な要素を取り入れている。これにより、車全体が手描きのようなグラフィックで装飾されている。
日産ラテンアメリカのデザイナー、フェルナンド・アンドラーデ氏は、「リアンのデザインは、日本文化と日産のエモーショナルジオメトリーデザインを見事に融合。富士山や侍、鳥居などの要素がヴァーサSRに自然に溶け込んでいる」と評価した。
ヴァーサSRは、小型セダン『ヴァーサ』のスポーティ仕様だ。ブラックグリル、16インチのアルミホイール、オレンジのステッチが施された内装など、スポーツ性が強調されている。