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栄光の「917」をオマージュ、伝説のドライバーに捧ぐ特別な『911 GT3 RS』発表

  • 《photo by Porsche》
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ポルシェは、スイスのレーシングドライバーのジョー・シフェールに敬意を表した特別な『911 GT3 RS』、「911 GT3 RS Tribute to Jo Siffert」をスイスのポルシェセンターで初公開する。

このモデルは、約55年前にシフェールとクルト・アーレンスがオーストリアのツェルトヴェーク近郊で開催された1000kmレースで初勝利を収めたポルシェ『917』の記念モデルでもある。

1969年8月10日、シフェールとアーレンスはオーストリアリングで開催された国際1000kmレースで優勝し、これが917の初勝利となった。当時、917は高い速度と空力特性のため運転が難しいとされていたが、この勝利がその後の成功への道を開いた。

ポルシェ・エクスクルーシブ・マニュファクチュールの専門家たちは、この特別な『911 GT3 RS』を「ゾンダーヴンシュ」プログラムの一環として製作した。この車両は8月にスイスのポルシェセンターで初公開され、その後11月7日から10日にかけて開催される「オート・チューリッヒ」トレードフェアでハイライトの一つとなる予定だ。購入者は、興味を持つ全ての人々の中からランダムに選ばれる。

ジョー・シフェールは、亡くなってから50年経った今でもスイスでカルト的な人気を誇る。彼の息子フィリップと孫のジェレミーもこのプロジェクトに参加し、シフェール家の協力のもと、歴史的なディテールにこだわった特別な911 GT3 RSが完成した。

この特別モデルは、当時の917をオマージュしたデザインを採用し、ピュアホワイトとバイパーグリーンのコントラストが特徴。車両の各部には「29」のスタートナンバーが再現され、スポンサーのデカールも忠実に再現されている。内装はブラックとガーズレッドのRace-Texで統一され、シフェールのサインや917のシルエットが随所に施されている。

ポルシェの「ゾンダーヴンシュ」プログラムは、1970年代後半に始まった伝説的なプログラムを再解釈したもので、顧客と共同で一台限りの車をデザインし、プロフェッショナルに製作することができる。新車のカスタマイズはポルシェセンターで相談でき、特別な要望がある場合はゾンダーヴンシュプロセスが始動する。