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ポルシェ 911 ベースの全地形対応スーパーカー「MARSIEN」
マーク・フィリップ・ゲンバラ(Marc Philipp Gemballa GmbH)は7月31日、新型スーパーカー『MARSIEN』を発表した。この車両はオンロードとオフロードの両方で究極のドライビング体験を追求する。
同社は往年のポルシェチューナーであるゲンバラ社(Gemballa GmbH)の創業者の息子であるマーク・フィリップ・ゲンバラが立ち上げたブランドだが、ゲンバラ社とは無関係のブランド。
マーク・フィリップ・ゲンバラが手がけるMARSIENは、全世界で40台のみを限定生産する。すでに40台は完売しており、16か国以上の顧客に納車される予定だという。
MARSIENは、日常使用に適した全地形対応のスーパーカーであり、フランスのポルシェ愛好家のアラン・デロジエによってデザインされた。伝統的なチューニングビジネスの枠を超えた、包括的で時を超えた傑作を創り出すという起業家のビジョンを体現している。
この車両は、パリ・ダカールラリーの伝説的な時代にインスパイアされた。ニュルブルクリンク北コース、アラビア砂漠、ソルデンやスカンジナビアの氷河で無数のテストドライブが行われた。4万2000以上の新しい部品が、業界をリードするパートナーと共に数千時間のエンジニアリング作業を経て開発された。
MARSIENの外装は、85以上の個別のカーボンファイバー部品で構成されており、ベース車両のポルシェ『911 ターボS』(タイプ992)と比べて50kgの軽量化を実現している。エンジンはRUFによってアップグレードされ、750hp以上と930Nmのトルクを発揮する。さらに、830hpに達する第2段階のパワーアップグレードも用意されている。
イタリアのエアフィルタースペシャリストBMCは、砂漠のような埃っぽい環境に適した特別なエンジンエアフィルターを開発した。また、アクラポビッチと提携し、専用のチタン製排気システムを開発した。
MARSIENは、顧客の夢の仕様に合わせて設計・製造される。特別オプションプログラムを活用し、各オーナーが自分だけのMARSIENを作り上げている。