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さらに野生味アップ! トヨタ『GRカローラ』改良新型、米国で世界初公開
TOYOTA GAZOO Racing(以下、TGR)は8月1日、高性能ハッチバック『GRカローラ』の改良新型を米国カリフォルニア州でワールドプレミアした。北米以外の地域への導入は検討中だ。
GRカローラは、「カローラのスポーツカーとしてのDNAを呼び覚まし、顧客を虜にするカローラを取り戻したい」とのモリゾウこと豊田章男会長の強い想いのもと、生み出されたモデルだ。2022年のGRカローラ発表後も、モータースポーツ参戦を継続し、昨年にはその学びを生かした改良モデルを発表している。
今回の改良新型GRカローラでは、スーパー耐久シリーズなどのモータースポーツに参戦する中で得た学びを生かし、高速コーナーでの旋回性能、加速性能や冷却性能などを改良したほか、『GRヤリス』改良新型にも採用した新開発8速ATのGAZOO Racing Direct Automatic Transmission(以下、GR-DAT)を追加設定。石浦宏明選手らプロドライバー、社内の評価ドライバー、そしてマスタードライバーのモリゾウからのフィードバックをもとに、限界領域および日常使いにおいても「ずっと乗っていたくなる野性味」を追求した。
旋回性能の進化では、前後ショックアブソーバーにリバウンド側で作動するスプリングを内蔵し、旋回時の車両姿勢と内輪の接地荷重特性を改善。リヤアクスルの回転中心であるトレーリングアーム取付点を上げることで加速時のリヤの沈み込みを低減し、安定した姿勢でのコーナーリングを実現した。
加速性能の進化では、スポーツ走行でのエンジン使用領域を分析し、中速域でのエンジントルクを現行型に対して30Nm増加させ、最大トルクを400Nmまで高めた。GR-DATを搭載し、ドライバーの意図を反映する変速を実現した。
冷却性能と空力性能の進化では、エンジン始動時の暖気促進も兼ねる水冷式ATFウォーマー&クーラーに加え、空冷式ATFクーラーを標準装備。エンジン冷却を強化するためにサブラジエーターを設定し、冷却用の開口を設けた。
減速性能の進化では、ABSを改良し、安定した制動力を実現。クルマとの一体感の進化では、ステアリングコラムとインストルメントパネルリインフォースメントの締結部に高い剛性を持つワッシャーボルトを採用し、直進安定性とステアリング操作のダイレクト感を向上させている。