注目の自動車ニュース
【三菱 eKワゴン・eKクロス 新型】マイパイロットやマイルドハイブリッドを採用
三菱自動車は、ハイトワゴンタイプの軽自動車『eKワゴン』を約6年ぶりにフルモデルチェンジし、同時にSUVテイストの新型クロスオーバーモデル『eKクロス』を新設定して、3月28日から販売を開始する。
新型eKワゴン/eKクロスは、三菱自動車と日産自動車の合弁会社 NMKV が企画・ 開発マネジメントし、新しい開発・生産プロセスのもと、プラットフォーム、エンジン、 CVTといった主要コンポーネントを刷新したモデル。
eKワゴンは、日常での使い勝手の良さを重視したスタンダードモデルで、デザインコンセプトは「キュート・シック」。クロムメッキ処理を施した水平基調のグリルとヘッドライトが連続させたフロントフェイスなど、可愛らしく上質なデザインとされた。ボディカラーには新色のミントブルーメタリックなど全7色を用意する。
eKクロスは、新採用のマイルドハイブリッドシステムによって、さらにトルクフルで低燃費な走りを特徴とするほか、自然吸気エンジン搭載車に加えて、ターボエンジン搭載車も用意。こちらのデザインコンセプトは「キュート・ビースト(キュートな野獣)」で、フロントには三菱車の新世代デザインテーマ「ダイナミックシールド」や、縦型の3灯式LEDヘッドライト(上2段がロービーム、下段がハイビーム)を採用。ボディカラーにはモノトーン6色と5通りの2トーンカラーの、計11通りが用意されている。
パワートレインには、従来車より高圧縮比かつ低フリクションの新型エンジン、低フリクションベルトと高効率オイルポンプを採用したワイドレシオな新型CVTを採用。これにより、低燃費でありながら、全域で軽快な加速性能、加速時の高い静粛性を実現した。また、eKクロスに採用されているマイルドハイブリッドは、加速時にはモーターが駆動力をアシストし、減速時には電気エネルギーをリチウムイオンバッテリーに充電。車速が約13km/h以下でエンジンを停止させるアイドリングストップ機能(オートストップ&ゴー)も採用された。
先進技術では、三菱自動車で初の高速道路同一車線運転支援技術「MI-PILOT(マイパイロット)」を採用。 全車速対応のアダプティブクルーズコントロール(ACC)、車線維持支援機能(LKA)により、アクセル、ブレーキ、ステアリング操作を支援することで、 ドライバーのストレスや疲労を軽減し、ロングドライブをサポートする。マイパイロットと電動パーキングブレーキをセットにした「先進快適パッケージ」は、eKワゴン/eKクロスともに、ベースグレードの「M」を除く全車にメーカーオプションで用意された。
また、ルームミラー内のモニターに、真上から見下ろしているような映像を表示するほか、車両の周囲を歩いている人や走っている自転車を検知してドライバーに注意を促す「移動物検知機能」も搭載した「マルチアラウンドモニター」 や、軽自動車で初の「デジタルルームミラー」 も新採用。こちらは「先進安全パッケージ 」として、同じく「M」を除く全車にメーカーオプションで用意されている。
インテリアは、eKワゴン/eKクロスとも、「ホリゾンタルアクシス」と呼ばれる水平基調のインパネデザインを採用し、良好な前方視界を実現。さらにタッチパネル式のオートエアコンや、透明パーツを使った立体的なメーターリングを採用するなど、シンプルでスマートなデザインとされた。パッケージング面では、従来モデルよりエンジンルーム長を短縮、ホイールベースを65mm延長することで、後席ニールームを70mm拡大するなど、広々とした居住空間を確保した。
内装色は、eKワゴンがライトグレー基調で、おしゃれで上質な空間を演出。eKクロスはブラック基調で、ブルーを差し色としたほか、凹凸感のある生地にハニカム調エンボス加工を施したシートで、タフで機能的なイメージを表現。さらにメーカーオプションで、ブラックと淡いブラウンのコンビとした「プレミアムインテリアパッケージ」を設定した。なお、運転席&助手席フロントエアバッグ、前席サイドエアバッグ、カーテンエアバッグの計6エアバッグは全車標準装備となっている。
生産はこれまで通りNMKVの水島工場(岡山県倉敷市)で、月販目標台数(2019年度)は4000台 。
価格は、eKワゴンが129万6000円から150万6600円、eKクロスの自然吸気モデルが141万4800円から168万4800円、同ターボモデルが163万6200円から176万5800円。