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ベントレーの復刻生産車「スピード6」、最終テストが完了…グッドウッド2024

  • 《photo by Bentley》
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ベントレーは7月17日、復刻生産車の『スピード6コンティニュエーションシリーズ』が、「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2024」において、最終テストを完了した、と発表した。

グッドウッド2024では、マリナーが手がけたスピード6コンティニュエーションシリーズが、動態デビューを果たした。変わりやすい天候の中、205hpエンジン搭載の「ファクトリーワークス」カーが、グッドウッド名物のヒルクライムを8回にわたり問題なく走破した。この成果は、マリナーの最新モデルの開発における最後の重要なシェイクダウン活動を示しているという。

スピード6コンティニュエーションシリーズの主要なエンジニアリングテストプロトタイプ「カーゼロ」は、ダイナモとレーストラックでの厳しいテストをクリアした。現在、12台の顧客向け車両の製作が開始されており、それぞれの車両はオーナーの仕様に合わせて仕上げられる。

カーゼロは、クルーにあるマリナーの拠点で最初の1000kmのシェイクダウンを行った後、次の挑戦としてミルブルック・プルービング・グラウンドでの8000kmの集中的な走行試験に臨んだ。この試験スケジュールには、ベルギーのパヴェ、アルプスの曲がりくねったコース、複数のVmax(最高速度)テストラン、そして1920年代のベントレードライバーに馴染みのある未舗装の道路が含まれていた。テストプログラムの終了時点で、カーゼロは合計1万1700kmの集中的な試験走行を完了。これは英国クルーからフランスのル・マンまでの往復10回分に相当する。

走行距離の蓄積が完了した後、カーゼロはプロドライバーのチームに引き渡された。グッドウッド・モーターサーキットでレーススピードで周回し、1回のセッションで500kmと130周をカバーした。これは、グッドウッド・リバイバルでの6連続ヴィンテージレースに相当する。テストセッション中、カーゼロは一貫して戦前のオリジナルベントレーのラップタイムに匹敵するパフォーマンスを発揮した。カーゼロと同様に、すべての顧客向け車両は、FIAアペンディックスK規定に基づいてモータースポーツUKによる検査を受け、競技に参加する資格があることが確認される。

排気量6597cc直列6気筒エンジンは、W.O.ベントレーによって設計され、クリクルウッド時代(1921-1931年)の最も成功したベントレーのレースカーを走らせた。マリナーのチームは、オリジナルの仕様と図面に忠実に従い、600以上の新しいコンポーネントを設計して、ほぼ100年ぶりに新しい6気筒エンジンを製作した。エンジンは、クルーの最新鋭のエンジンダイナモメーターを使用して、20時間の連続ダイナモテストプログラムを2回実施し、合計40時間の運転後も目標のパワーとトルクを達成している。

現在、最初の顧客向け車両の製作がマリナークラシックで進行中で、最初の納車は秋に予定されている。