注目の自動車ニュース

プレミアムEVの入り口に、アウディの電動SUV『Q4 e-tron』にエントリー仕様「35」登場

  • 《photo by Audi》
  • 《photo by Audi》
  • 《photo by Audi》

アウディは7月18日、電動SUV『Q4 e-tron』および『Q4スポーツバック e-tron』に新たなエントリーモデル「35 e-tron」を欧州で追加すると発表した。

航続は最大355km(スポーツバックは365km)で、145kWのDC充電出力に対応。スマートフォンを使用せずにSpotifyやAudibleなどのアプリに直接アクセスできる統合アプリストアが搭載されている。

Q4 35 e-tronは、電動プレミアムコンパクトセグメントへの入門車とも言えるモデル。55kWh(正味52kWh)のバッテリーを搭載し、10%から80%までの充電が25分で完了する。10分間の急速充電で最大125km(スポーツバックは130km)の走行が可能。最高速度は160km/hで、0-100km/h加速は9.0秒だ。

Q4 35 e-tronには、最大出力170hpの永久磁石同期モーター(PSM)がリアアクスルに搭載されている。エネルギー節約型の冷却システムも特徴で、ギアボックス内のギアホイールの配置や形状が温度を低く保つ。冷却回路はオイルを適切な温度に保ち、スタトルの外側には水冷ジャケットが装備されている。

また、Q4 e-tronシリーズの他のモデルと同様に、アウディアプリケーションストアがMMI(マルチメディアインターフェース)に初めて搭載。ニュース、ポッドキャスト、スポーツ、ゲーム、ビデオ、エンターテインメントなどの人気アプリにアクセスできる。1年間で25GBのデータパッケージが無料で提供され、車両の外部アンテナを通じてデータ接続が行われるため、スマートフォンのバッテリーを節約できる。

さらに、ChatGPTがオンライン音声入力に統合され、従来の音声制御を超える多様なオプションを採用する。拡張された音声制御により、インフォテインメント、ナビゲーション、エアコンの操作が可能であり、自然言語での情報要求が可能になる。これにより、ドライバーは常に交通状況を監視しながら運転できる。

標準装備には、アウディMMIナビゲーションプラス、アウディコネクトナビゲーションとインフォテインメント、10.25インチのデジタルコックピットが含まれる。トランクリッドは電動で操作でき、オプションのコンビニエンスキーと連動して足のジェスチャーで反応する。前席のシートヒーターも標準装備と、エントリーモデルながら充実させている。