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英軍引退のヘリコプター部品でカスタムした特別な『セブン』発表

  • 《photo by Caterham》
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ケータハムと英国空軍(RAF)は7月5日、「Puma HC2」ヘリコプターの内外装部品を使用した特別な『セブン360R』を発表した。この車は、傷病兵の支援を目的に、9月にオークションにかけられる予定だ。

このプロジェクトは、ケータハム、RAF、Mission Motorsport、RAF Benevolent Fundの共同作業によるもので、STEM(科学、技術、工学、数学)教育プログラムの一環として、参加者にスキル向上の機会を提供することを目的としている。

Puma HC2は1972年に運用を開始し、世界中で活動してきた。Puma HC2は中型支援ヘリコプターで、戦術的な部隊や武器の移動、前線での負傷者の救出など、さまざまな戦闘任務に使用。また、人道支援や災害救援活動にも従事してきた。このPuma HC2が運用終了を迎えたため、Bensonとケータハムのチームは、このヘリコプターとその乗組員に敬意を表して特別なモデルを製作することを決定した。

セブン360Rの外装は、ヘリコプターから取り外されたままの状態で使用され、残りのパネルは「NATOグリーン」に塗装されている。シャシーは「デザートサンド」で仕上げられ、航空機のデザインを反映している。

外装には、ヘリコプターのテールブームやドアのアルミ製部品が使用され、内部のリアバルクヘッドにも同様の素材が使われている。内装には、ヘリコプターのキルティング防音材がドアパネルやトンネルトップ、カーボンファイバーシートのパッドとして使用されている。

特別なサテンブラックのダッシュボードは、軍用グレードのスイッチギアと一致し、通常のダッシュスイッチを置き換えている。360Rにはヘリコプター風の三段階点火シーケンスがあり、航空機のナビゲーションクロックがダッシュの中心に配置されている。

ボンネットの下には、弾薬箱がバッテリー収納として使用されている。車の組み立ては、ケータハムとRAF Bensonの現役兵士による共同作業で行われ、プロジェクトに関わった全員の名前がボンネットに記されている。