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プジョーの大型バン『ボクサー』に初の8速AT設定 トルク強化で個人ユーザーにも朗報
プジョー(PEUGEOT)は6月28日、キャンピングカーのベース車両としても知られる大型商用バン『ボクサー』改良新型に、新しい8速AT「AT8」を欧州で設定すると発表した。これはボクサーに初めてATが搭載されることを意味する。
改良新型ボクサーには、8速のAT8と6速マニュアルを用意。顧客の多様なニーズに応えるためのラインアップが拡充された。
この新しい8速ATは、都市部での長時間運転や長距離の配送、作業を行うビジネスユーザーにとって大きなメリットとなるほか、長距離旅行やレジャーを楽しむ個人の顧客にも嬉しいポイントだ。
改良新型は、2.2リットルディーゼルのBlueHDiを搭載しており、最大出力は140hpまたは180hp。耐久性に優れたこのパワートレインは、Light Duty(Euro 6E)およびHeavy Duty(Euro VIE)の認証を受けている。特にHeavy Dutyは、より積載重量が多いシーンに対応するために設計されている。
AT8は、エンジントルクの効率的なマネジメントにより、8速ギアの切り替えを最適化する新設計のクラッチが特徴。180hpエンジンでは、トルクが450Nmに達し、従来のマニュアル仕様よりも80Nm増加した。また、油圧アキュムレータを搭載し、ギアボックスのレスポンス時間を短縮、スタート&ストップシステムの操作をスムーズにした。
改良新型は、2つのホイールベース(3.45mと4.04m)を基本に、2つの長さ(L2とL4)のパネルバンが用意されており、13~17立法メートルまでの4つのボディが用意される。また、シングルキャブL3またはL4シャシー、ダブルキャブL3またはL4シャシーも選択が可能だ。
外観は、フロントバンパー、グリル、ドアミラーが再設計された。さらに、電動パーキングブレーキ、キーレスシステム、10インチタッチスクリーン、ワイヤレススマートフォン充電器、歩行者と自転車を検知する自動ブレーキなど、セグメント内で最も広範な快適性と安全装備が搭載されている。