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マツダ廣瀬CTO「ロードスターを今後のエミッション規制に打ち勝つ商品として残していけるよう努力」

  • 《写真撮影 宮崎壮人》
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  • 《写真提供 マツダ》
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マツダの廣瀬一郎取締役専務執行役員兼CTO(最高技術責任者)は6月25日の株主総会で『ロードスター』について「今後の厳しいエミッション規制に打ち勝つような商品として残していけるように努力を重ねていきたい」との考えを示した。

廣瀬CTOはロードスターの将来の商品展開に関する株主からの質問に答えたもので、「ロードスターはライトウエイトで軽さを追求した走る楽しさをご提供する商品。この軽さを維持しながら、こうした商品をいかに維持していけるかという観点で、私ども内燃機関の開発に大変力を今も入れている」とした上で、「今後の厳しいエミッション規制に打ち勝つような商品として残していけるように努力を重ねていきたい」と述べた。

また2023年のジャパンモビリティショーで世界初公開したコンパクトスポーツカーコンセプト『アイコニックSP』の商品化に関する株主からの質問に対して廣瀬CTOは「ロータリーエンジンを主とした電動化との組み合わせのユニットを考えられないかということを想定している。ロータリーエンジンを世の中に出していくには非常に厳しい排出ガス規制への適合が条件となる。厳格化したエミッションへの適合に目下総力を挙げて取り組んでいるので、この答えが見えた先にはそうした可能性が見えてくると考えている」と答えた。

そのロータリーエンジンに関してマツダの今後の取り組みについて改めて問われた毛籠勝弘社長は「将来に向けては、やはりロータリーエンジンを生き残らせる、時代に適合して世の中に貢献できる技術として活用する、そのことを実現したいと考えている。その先にはカーボンニュートラル燃料などが広く浸透した時には直接ロータリーで駆動するというような時代がまた来るかもしれない。そうした夢を追い続けて取り組んでいきたい」と述べた。

一方、認証不正問題に対する経営責任に関する質問に毛籠社長は「今回の事案については大変痛恨の思い。今後再発防止、未然防止に取り組んで、二度と再発をさせない、そのような取り組みを徹底することが私ども経営としての責任だと考えているので、それに全力で取り組むことで経営責任を果たしていきたい」と強調した。