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アルピナがBMW 3シリーズ 改良新型を強化…529馬力『B3 GT』発表
アルピナは6月5日、『B3 GT』を欧州で発表した。BMW『3シリーズ』改良新型を高性能化したモデルで、セダンの「B3 GTリムジン」とワゴンの「B3 GTツーリング」が設定される。
3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンは、「GT」バージョンではさらに34psの出力向上を果たし、529psと74.4kgmを発揮する。アルピナのエンジニアは、開発車両でベンチテストと実走行を行い、あらゆる走行状況においてパフォーマンスを発揮できるよう独自のエンジンマッピングを見直した。その結果、市街地でのスムーズな加速や高速道路での全開全負荷時など、ドライブトレインの優れた特性を際立たせた、と自負する。
8速スポーツATと可変式の全輪駆動システム、電子制御式リアLSDとの組み合わせにより、増大したパワーが効率的にドライビング・ダイナミクスに変換される。トランスミッションのプログラムも、出力向上のポテンシャルに合わせて変更されている。
B3 GTは、BMW 3シリーズのアップデートの恩恵を受け、リアダンパーとボディ結合部の剛性を高めるなどしてドライビングダイナミクスをさらに向上させた。エンジンフードのアルピナの「ドーム・バルクヘッド・レインフォースメント・ストラット」はフロントエンドの剛性をさらに高め、ステアリングの精度を向上させる。B3 GTリムジンには、より高いレートのリアスタビライザーが装備され、ロールのコントロール性とステアリングレスポンスがアップ。ベンチレーデットブレーキディスクと専用ブレーキパッドを採用したアルピナの高性能ブレーキシステムも採用する。
小さなカナードとスプリッターによって、その存在が強調されているロゴ入りのフロントスポイラーを装備した。新デザインのリアディフューザーと組み合わせることで、フロントとリアの総合的なエアロダイナミクスのバランスを追求する。なお、GTモデルのリアディフューザーは、ブラックのハイグロス仕上げとし、テールパイプもブラック仕上げとした。
アルピナオリジナルの20インチ鍛造ホイールが、標準装備される。繊細なスポークはダイヤモンドカットが施され、ロック可能なホイールハブカバーに向かってスポークの立体感が強調されている。ホイールはGT専用のデザインカラーの「オロ・テクニコ」で仕上げられている。リム部分には控えめに、モデル固有のGTのレタリングをシルバーの色であしらった。
インテリアでは、多くのディテールがGTのカラースキームを踏襲している。オロ・テクニコは、アルピナ独自のラヴァリナレザーに手作業で仕上げられたステアリングホイールのステッチ、アルマイト処理されたアルミニウム製のアルピナ「スウィッチ・トロニック」シフトパドル、そしてフロアマットとラゲッジコンパートメントマットのブラックレザーの縁取りのステッチにも使用されている。控えめなGT のレタリングは、ドアシルトリムと新しいスポーツステアリングホイールに見られる。センターコンソールには、クラシックなBMWのギアセレクターを引き続き採用している。