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DS 7に「ヴォーバン」、防弾装甲仕様はPHEV
DSオートモビルは5月31日、特別防弾装甲車両の『DS 7 ヴォーバン』(DS 7 Vauban)を欧州で発表した。
同車は、プラグインハイブリッド車(PHEV)の「DS 7 E-TENSE 4×4 300」をベースに設計された特別防護車両。この車両は、アラミド、HPPE(高性能ポリエチレン)繊維、装甲鋼、安全ガラスを使用して「VPAM 4」レベルの防護(拳銃に対する防護)を実現している。安全性とファーストクラスの快適性を最大限に追求し、追加重量は164kgに抑えた。
DS 7 ヴォーバンの制動距離はDS 7 E-TENSE 4×4 300と同等であり、0-100km/hの加速は6.1秒と、ベース車両の0.2秒差にとどめた。ハンドリングもカメラ制御の「DS ACTIVE SCAN SUSPENSION」ダンピングにより同様の品質を維持している。
標準仕様のDS 7と同等のハンドリングに加え、通常の運転免許で走行が可能。競合モデルの多くが必要とする大型車両免許や特別な訓練は不要だ。メンテナンスも標準のDS 7と同様に、DS STORESの認定ネットワークで行われる。
内装の改造は、卓越した仕上がりを確保するために職人によって行われた。内装のエンボス加工や特別なコントロールスイッチの追加が唯一の違い。カタログに記載された追加装備に加えて、自動消火器、閉回路換気、サイレンやインターホンが装備できる。
ELPグループとDSオートモビルの新たな協力の結果として、DS 7ヴォーバンはフランスで製造され、ミュルーズの工場で組み立てられた後、エリモンクールのWELPフランスで改造される。
DS 7ヴォーバンの名前は17世紀末に建設されたヴォーバンの要塞に由来する。ヴォーバンの要塞はフランス国内の10の異なる県に12か所存在し、ユネスコの世界遺産に登録されている。