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4ローター500馬力のRX-3ワゴンが快音ドリフト!マッドマイクのD1GP復帰戦に注目
2024年の1月に開催された「東京オートサロン2024」会場のトーヨータイヤブースにて初披露された、マッド・マイク(マイケル・ウィデット)選手のD1GP参戦マシン『FURSTY』。マイク選手の元愛車である、マツダ『サバンナRX-7ワゴン』を独創的な4ロータードリフトマシンは会場でも大きな注目を集めた。
今週末の5月11日12日に奥伊吹で開催されるD1GP開幕戦に向けて、鈴鹿ツインサーキットでシェイクダウンを行うという情報を編集部でキャッチ。早速その模様をレポートしていく。
◆RX-3ワゴンのドリフトは世界初?!4ロータリーNAの快音が響き渡る
TCP Magicでチューニングされた4ローターエンジンに火が入った瞬間、周りの空気を切り裂くような爆音とともにFURSTYが咆哮をあげる。まさに”吠える”という言葉がふさわしく、チーム代表の川戸泰介氏によって500馬力まで引き上げられたNA4ローターペリフェラルポート仕様のエンジンは、官能的なサウンドを奏でた。
そして準備がととのったところで、早々にコースインを開始。はじめは探り探りだったが、2週ほど回ったところでいよいよドリフトスタート!コミカルな見た目のRX-3が、勇ましいロータリーサウンドともにドリフトする様子は実に魅力的だ。足元には強力なトーヨータイヤ『PROXES R888R Drift』を装着し、マイク選手の激しい走りをサポートする・
リヤエンドからでるバックファイヤーはまるで火炎放射器のようで、ロータリーエンジンの音と相まって大迫力。シェイクダウンだけにスロットルが戻らなくなるなどのマイナートラブルは発生したが、大きなトラブルなく無事に初めての走行テストが完了した。
そして同時に昨年のパイクスピーク・ヒルクライムに参戦し、ロータリー最速記録を樹立した『BULLET』のドリフトテストを同時に実施。タイヤはドリフトスペックである『PROXES R1R』を装着し、はじめてグリップではなくドリフト走行のテストを行った。
結果はご覧の通り。マイク選手は走行開始からすぐにドリフトのスタイルへと適応し、大迫力のマツダ3がスムーズにドリフトする様子に驚かされた。2024年シーズンもBULLETの走行が予定されており、今後どのようなイベント・レースにでてくるのか注目したいところだ。
◆D1開幕戦に向けて準備は万全!トーヨータイヤ陣営の活躍にも期待
マッド・マイク選手もさることながら、トーヨータイヤ陣営にもニュースが盛り沢山だ。昨年まではサポート体制であった松山北斗選手が、ワークスチームTeam TOYO TIRES DRIFTへ加入。チームリーダーを務めることとなった。
そしてマシンは新車のトヨタ『GRカローラ』を投入。先日開催されたモーターファンフェスタ2024でも、迫力のある走りを披露していた。新車だけにトラブルなどの不安もあるが、マシンのポテンシャルは高く松山選手は今年シリーズチャンピオンを狙っていくと宣言した。
お馴染みのマイスター川畑真人選手と川畑選手の後輩ドライバーでもある藤野秀之選手は昨年と変わらずトヨタ『GR86』で参戦。藤野選手は昨年の最終戦でチャンピオンを獲得しており、熟成が進んでいるマシンので強力なパッケージであることに変わりないだろう。
また、新しいサポートチームとしてD-MAX RACING TEAMが加わった。D-MAXはD1の中でも1-2を争う競争力を持ったチームであり、こちらの活躍にも期待したい。トーヨータイヤ陣営のドライバーたちが2024年シーズンでどんな走りをみせてくれるのか楽しみである。