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フェラーリから自然吸気V12気筒エンジン搭載の『12Cilindri』登場!…ベルリネッタとスパイダー
フェラーリ(Ferrari)は5月3日、自然吸気V12気筒エンジンをフロントミッドに搭載した2シーター・ベルリネッタ『12Cilindri』と、そのトップレスバージョン『12Cilindri Spider』を発表した。車名の「12Cilindri」=ドーディチ・チリンドリはイタリア語で「12気筒」そのままだ。
フェラーリは自ら「For the Few=ひと握りの人のために作られたモデル」と謳う。12CilindriはフェラーリのDNAを体現し、比類ないパフォーマンスとハンドリングを洗練された彫刻的なデザインで提供する。1947年以来、“跳ね馬”のエンスージアストたちをワクワクさせてきたのは、マラネッロの工場のゲートから轟音を響かせて出てくる、自然吸気のV12エンジンなのだ。
フェラーリによると12Cilindriは、1950年代から60年代にかけて名を残したグランドツアラーにインスパイアされたベルリネッタ(クーペ)だという。エレガンス、多用途性、パフォーマンスを融合させた、フェラーリV12フロントエンジン2シーターの使命に忠実だ。この血統における最新の進化であり、パフォーマンス、快適性、デザインの「新たな基準に向けて、そのユニークな遺産を継承している」とフェラーリは説明する。
いっぽうフェラーリのV12とオープントップ・ドライビングとの組み合わせほど、爽快で楽しいものはないだろう。12Cilindri Spiderは、スリリングなドライビング体験と、洗練されたデザインとを融合させたモデルであり、V12という特別なエンジンの愛好家が、オープンエアの魅力も楽めるよう開発された。
搭載される「F140HD」エンジンは、フェラーリを象徴する自然吸気V型12気筒エンジンの最新型。「フェラーリの魂を最も純粋に表現する」とフェラーリ自身は形容する。そしてパフォーマンス、パワフルなサウンド、そしてエクスクルーシブ性は、フェラーリの伝説的なベルリネッタ・スポーツカーの後継にふさわしいという。
排気量は6496cc。パワーカーブが印象的で、最大トルクの80%が2500rpmで発揮され、アクセルレスポンスが最大になる瞬時の立ち上がりと、レッドラインまで途切れることのないパワーフィーリングが期待できる。出力は最高830psを発揮し、最高回転数は9500rpmまで引き上げられた。
12Cilindriと12Cilindri Spiderは、フェラーリのアメリカ市場参入70周年を記念して、フロリダのマイアミビーチで発表されている。
F140HDエンジン
タイプ:65° V12、ドライサンプ
排気量:6496cc
ボア×ストローク:94 mm × 78 mm
最高出力:830ps @ 9250 rpm
最大トルク:678 Nm @ 7250 rpm
最高回転:9500 rpm
圧縮比:13.5