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810馬力ツインターボ搭載、アルファロメオ『ジュリアGTAm』を再解釈…ジュネーブモーターショー2024
イタリアのTOTEMアウトモビリは、ジュネーブモーターショー2024において、『GTAモディフィカータ』を発表した。
GTAモディフィカータは、1960~1970年代にかけてのアルファロメオの名車『ジュリアGTAm』を現代に再解釈したモデル。5台が限定生産される予定だ。
GTAとは「Gran Turismo Alleggerita」(Alleggeritaとはイタリア語で「軽量化」)の略語で、1965年の『ジュリア・スプリントGTA』が、その起源だ。これは『ジュリア・スプリントGT』から派生したバージョンで、スポーツカーとしてデザインされた。ジュリア・スプリントGTのボディは、GTAではアルミに置き換えられ、車両重量は950kgから745kgに軽量化。アルファロメオの公式レーシングチームAutodeltaは、同車をツーリングカテゴリー向けのベース車両に選定し、最大出力を170hpに引き上げた。「Challenge Europeo Marche」では3連勝、国内選手権で数多くの栄冠を手にし、世界各地のレースイベントにおいては数百もの勝利に輝いた。
ジュネーブモーターショー2024で発表されたGTAモディフィカータには、フルカーボンファイバー製ボディが採用され、カーボンが露出しているのが特長。1970年代のジュリアGTAmのように、カスタムペイントのフロントバンパーを備えた6連ヘッドライトが特長だ。車両重量は1095kgと軽量に仕上げられた。
ワイドボディキットによって、フェンダーは200mm拡幅された。特注のDymag製2ピースホイールには、フロントに235/35R19、リアに285/35R19サイズのピレリ「トロフェオR」を組み込む。インテリアは、イタリアンレザーやアルカンターラなどの素材を使用した。
3.2リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力810hp、最大トルク74.4kgmを引き出す。トランスミッションは6速シーケンシャル。パワーは後輪に伝達され、0~100km/h加速2.6秒、最高速300km/h以上のパフォーマンスを可能にしている。