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もしも『カムリワゴン』が復活したら…? ワゴン不足の日本に朗報、となるか
トヨタは2023年11月、ミドルセダンの新型『カムリ』を発表した。日本には導入されていないものの、スポーツハイブリッド「XSE」の登場や、GRモデル追加の噂など、日本のファンにも注目されている。そんな新型カムリに、今度は派生モデルとなる「ワゴン」登場の可能性が浮上しているという。スクープ班がその姿を予想する。
ここでカムリの歴史を振り返ってみよう。初代カムリは『セリカ』のセダンバージョン『セリカ・カムリ』として1980年に誕生。1982年の2代目では「大きなカムリ」のキャッチコピーと共に登場し、当時の『クラウン』より広い室内空間が売りだった。日本でミドルセダンの代名詞的存在として長年親しまれ、国内累計130万台を販売。さらに北米においてはトヨタの主力車種として屋台骨を支え続け、現在は11代目を数える。
カムリのワゴンといえば、1996年に登場した6代目「カムリグラシア」を思い浮かべる人もいるだろう。この世代にはステーションワゴンが設定され、2001年まで生産されていた。もし新型カムリにワゴンが追加されるとなれば、20年以上の時を経た復活となる。
確定情報がない中にはなるが、そのエクステリアデザインを予想した。CG作成に協力してもらったのは、様々なクルマの予想CGを確かなクオリティで仕上げることで定評のあるデザイナーのTheottle氏。新型セダンのデザインをベースに、スマートなステーションワゴンに仕上げた。
フロントエンドは、セダン同様にハンマーヘッドデザインを共有。釣り上がるヘッドライトを装備し、大型グリルがバンパーに配置されている。
大きな変更はCピラー以降だ。ルーフがストレッチされ、リアクォーターウィンドウが追加されている。クーペライクなセダンのリアセクションと比べると、直立に近いリアゲートは実用性の高さをうかがわせるものに。セダンでも見られたリアフェンダーの膨らみは、このワゴンでも継承。伸びやかなシルエットの中にもマッシブさを感じさせる。またテールライトを専用デザインとしているのも見どころだ。
パワートレインは全車がハイブリッドになったセダンと共通と見て良いだろう。最新の第5世代THSハイブリッドシステムは、2.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンにモーター、リチウムイオンバッテリーを組み合わせ、最高出力225psを発揮。全輪駆動バージョンでは232psとなる。
日本では10代目を持って2023年12月に生産終了、新型カムリは日本市場に導入しないとされているが、ワゴンの選択肢が少ない日本市場だけにせめてカムリワゴンだけでも…と復活を期待せずにはいられない。