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ポルシェ『ボクスターEV』ついに量産型を激写! 初の全輪駆動は400馬力超へ
ポルシェの電動化がいよいよ本格化だ。1月にBEVとして生まれ変わった『マカン』に続き、ポルシェを代表する2ドアオープンカー『718ボクスター』もBEVとして新生する。2024年内にもデビューが見込まれるBEV版ボクスターの量産型プロトタイプをスクープした。
スウェーデン北部の山中で捉えたプロトタイプ車両は、ダミーコンポーネントを脱ぎ捨て、市販時の姿が見えてきた。フロントエンドでは、クワッドLEDデイタイムランニングライトを備えるヘッドライトを披露。これは、同社の新しいマトリックスLEDランプユニットが装備されている可能性がある。昨年末に発表されたこの技術は、最大600メートル(1970フィート)まで光線を照射することができるという。
側面は、サイドシルからリアフェンダーにかけてカモフラージュされており、ボクスター伝統のサイドインテークが存在するか否かは隠されたままだ。従来のICE(内燃機関)版ボクスターはミッドシップレイアウトをとっていたため、エンジンの冷却のためにサイドインテークが設けられていたが、BEVでは必ずしも必要ではない。デザインアイコンとして何らかの意匠が残される可能性もあるだろう。
リアセクションはかなり厚みが感じられるマッシブな出で立ちだ。スリムなLEDテールランプはかなりハイマウントとなり、トランクやバンパーの複雑な造形も凄みを感じさせる。ついにダミーのマフラーが削除された点にも注目だ。
キャビン内では、フルデジタルインストルメントクラスター、及びインフォテイメントを備える、デュアルスクリーンと静電容量式タッチコントロールを搭載。2+2シーターになるという噂もあったが、現行モデルと同様2シーターレイアウトになる見込みだ。
パワートレインの注目は駆動方式だ。基本はシングルモーターを搭載する後輪駆動だが、よりハイパワーなグレードではデュアルモーターとなり、ボクスターとして初となる全輪駆動が登場する。最新情報によると、少なくとも400馬力を超えるものになるという。またグレードによってバッテリーサイズを選ぶこともできるようだ。ボクスターと同時に、クーペタイプの『718ケイマン』も電動化される。基本はボクスターのセットアップに倣ったものになるだろう。
次期718ボクスター/ケイマンの生産は、大規模な改修が行われているポルシェの主力工場ツフェンハウゼンで、ICEの現行モデルと並行して生産、販売がおこなわれる見通しだ。