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フィアット 500、初代オマージュの1957台の限定車登場…日本にも導入へ

  • 《photo by Fiat》
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フィアットは2月5日、コンパクトカー『500』の限定車「コレッツィオーネ1957」(Fiat 500 Collezione 1957)を欧州で発表した。1957台を限定生産する予定で、日本市場にも導入される。

◆オープンの「500C」がベース
フィアットは、1957年に発表された「ヌオーヴァ500」(新500)を、初代500に位置づける。このクルマは、後に大衆モータリゼーションの象徴となり、「メイド・イン・イタリー」生産のグローバル・アンバサダーになった、と自負する。イタリアのモビリティと移動の自由を象徴するモデルとなったという。

フィアットは、このアイコンへの情熱と世界的な愛を称え、1957台限定のコレクターズ・エディションとして、コレッツィオーネ1957を発表した。この限定車は、欧州の一部市場と日本に投入される予定だ。

フィアット500のコレッツィオーネ1957は、オープンの「500C」がベースになる。エクステリアは、ホワイトジェラートとルジアダグリーンのツートーンボディにベージュのカポーテを組み合わせた。シルバービューティラインと16インチホワイトダイヤモンドアルミホイールがアクセントになっている。

◆クォーターウインドウに1957年と2024年を示す数字
コレッツィオーネ1957には、クロームメッキのドアミラーカバーを装備した。クォーターウインドウには、1957年と2024年を示す数字と、それぞれのボディが描かれている。これは、世代のギャップを埋めるこのクルマのヘリテージへのオマージュとなるという。クロームのディテール、LEDデイタイムランニングライト、フォグランプも装備している。

インテリアには、フラウレザーと特徴的な「ONE OF 1957」エンボスロゴが施されたアイボリーのラッピングシート、木製ダッシュボード、センタートンネル上の専用シリアルナンバープレートが装備された。

また、7インチのTFTデジタルディスプレイも標準装備する。「MOPAR CONNECT」は、安全性、モニタリング、利便性を確保する機能で、コネクティビティのオプションを向上させているという。

◆欧州仕様は1.0リットルのマイルドハイブリッド
欧州向けのパワートレインには、マイルドハイブリッドが搭載される。フィアットが開発したマイルドハイブリッドは、1.0リットル直列3気筒ガソリン「FireFly」エンジン(最大出力70hp/6000rpm、最大トルク9.4kgm/3500rpm)に、12ボルトの「BSG」(ベルト一体型スタータージェネレーター)、電気モーター、蓄電容量11Ahのリチウムイオンバッテリーを組み合わせたものだ。トランスミッションはマニュアルとした。

BSGシステムはエンジンに直接取り付けられており、補助装置もベルトによって駆動する。BSGは、ブレーキおよび減速中のエネルギーを回収し、蓄電容量11Ahのリチウムイオンバッテリーに蓄える。この電力はピーク時に3.6kWの出力を発揮し、加速時などにエンジンをアシストする。

このエンジンには、ストップ&スタートモードが付く。30km/h以下の低速域では、エンジンを停止できる。ハイブリッドシステムに関する情報を表示するモニターには、ドライバーにそのことを知らせる。ストップ&スタートモードは、エンジンをスムーズに再始動する。高速道路などでの低負荷走行時に、エンジンを停止するコーストモードも採用した。リチウムイオンバッテリーがすべてのサービスに電力を供給し、ドライバーが車両を完全に制御できるようにしている。

◆日本仕様は1.2リットル直列4気筒ガソリン
一方、日本市場向けには最大出力69ps/5500rpm、最大トルク10.4kgm/3000rpmを発揮する1.2リットル直列4気筒ガソリンエンジンを搭載する。トランスミッションには、ATモード付き5速シーケンシャルの「MTA」システムを組み合わせる。

なおフィアットは、コレッツィオーネ1957は、時代を超越した自動車のクラフトマンシップと革新の祭典、としている。