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BMW『5シリーズ』新型のワゴン、「ツーリング」発表…全車が電動化
BMWは2月7日、ミドルクラスワゴンの『5シリーズ・ツーリング』(BMW 5 Series Touring)新型を欧州で発表した。新型5シリーズでは、セダンに続く第2のボディバリエーションになる。
◆ホイールベースはクラス最長の2995mm
5シリーズ・ツーリング新型のエクステリアは、ダイナミックに引き伸ばされたプロポーションとゆったりとデザインされたボディの表面が特長だ。従来モデルと比較して、新型5シリーズ・ツーリングは全長が97mmプラスの5060mm、全幅は32mmプラスの1900mm、全高は17mmプラスの1515mmとした。新型のホイールベースはクラス最長の2995mmで、従来よりも20mm延長されている。
新型BMW 5シリーズ・ツーリングは、新しいデザイン言語により、スポーティさに加えて、エレガンスとセダンらしい格式のある存在感を強調している。フロントのデザインは、現代的な解釈によるツインヘッドライトとBMW伝統のキドニーグリルを垂直方向に拡大し、やや前方に突き出たシャークノーズ&ロングボンネットが特長だ。ほぼ垂直に配置されたLEDには、デイライトライニングライトとウィンカーの機能を持たせた。キドニーグリルには、夜間走行時にBMWブランドの象徴である造形を印象的にライトアップする「BMWアイコニック・グロー」が装備できる。
サイドビューでは、フラットなウィンドウグラフィックと長いルーフスポイラーが、スポーティかつエレガントな2ボックスデザインを強調している。力強い形状のリアのホイールーチは、フラットなリアウィンドウとともに、新型のワイドさを表現するものだ。L字型のクロームバーがLEDテールライトエレメントを分割し、サイドセクションまで伸びている。
ボディカラーには3種類の「BMW Individual」塗装が用意されている。新型5シリーズ・ツーリングのダイナミックなキャラクターは、オプションの「Mスポーツパッケージ」、「Mスポーツパッケージ・プロ」、「Mカーボン・エクステリア・パッケージ」でさらに大胆に演出することが可能だ。
◆「駆けぬける歓び」を追求したインテリア
新型のインテリアは、BMWならではの「駆けぬける歓び」を追求した。長距離走行で快適性を実現するデザインエレメントが採用されている。 広いスペース、随所に取り入れられたモダンな機能、高性能のオーディオ、高品質な素材、高度なデジタルサービスがインテリアを特長づけている。
新型の運転席は、先代モデルに比べてボタン類が大幅に削減された。「BMWカーブド・ディスプレイ」は、最新の12.3インチのインフォメーションディスプレイと14.9インチのコントロールディスプレイで構成されている。インストルメントパネル中央からドアトリムを立体的なクリスタル面が貫く「BMWインタラクション・バー」を用意した。ドライバーの好みの走行モードに応じて、室内の雰囲気を切り替えられる。ステアリングホイールも新設計され、下部セクションが平らになった。コントロールパネルとセンターコンソールのセレクターレバーには、操作時のフィードバックが追加されている。
新型はシート、ダッシュボード、ドアパネルの表面に加えて、ステアリングホイールを、地球環境に配慮し、植物を主原料とした持続可能な素材で仕上げた。この「ビーガン・インテリア」は、上質なレザーと同等の柔らかさと風合い、耐久性を実現しているという。
◆最新のクリーンディーゼルを搭載する「520d」
新型では、ダイナミックな走行性能、あらゆる運転状況における定性、高精度なハンドリング性能、優れた乗り心地、高水準のドライビングダイナミクスの実現を目指し、ロングホイールベース、フロントアクスルとリアアクスルのトレッド幅の拡大、バランスの取れた50対50の前後重量配分、インテリジェントな軽量構造、ボディとシャシーの接続剛性の向上などが図られた。新型には、さまざまな最先端のシャシーテクノロジーを採用している。
新型5シリーズ・ツーリングのパワートレインは、48ボルトのマイルドハイブリッドをはじめ、全車が電動化された。複数のパワートレインが用意されるが、中でも、欧州仕様には、最新クリーンディーゼルの「520d」グレードを設定する。
このエンジンは、「EfficientDynamics」コンセプトによる新世代モジュール式の高効率2.0リットル直列4気筒ターボディーゼルエンジンだ。ピストンの軽量化、低速側を可変ウィングとしたシーケンシャルツインターボの電子制御精度向上、48Vマイルドハイブリッドシステムを採用した。最大出力は197ps、最大トルクは40.8kgmを獲得している。