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『GRヤリス ロバンペラ・エディション』はドリフト仕様!? 塗装で表現した三色のボディカラーにも注目

  • 《写真撮影 中野英幸》
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  • 《写真撮影 中野英幸》
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  • 《写真提供 トヨタ自動車》
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トヨタGAZOOレーシング(TGR)は25日、WRCドライバー監修による特別な『GRヤリス』2台を初公開。カッレ・ロバンペラ監修による『GRヤリス RZ“High performance・Kalle Rovanperä Edition(ロバンペラ・エディション)』は、ロバンペラ選手自身も携わったオリジナル塗装、得意のドリフト走行を容易にする専用制御などが見所だ。

◆ロバンペラ・エディションはドリフト走行時のコントロール性に着目
ベースとなっているのは「東京オートサロン2024」で発表された「進化型GRヤリス」。『GRカローラ』に搭載される1.6リットルターボエンジンや、新開発の8速AT「GR-DAT」の採用、ドライブモードセレクトの採用などで車両性能を総合的に向上。エクステリアも刷新したほか、専用コックピットを新たに採用することで、モータースポーツでの使い勝手やパフォーマンスを向上させている。これに、各選手の個性に応じた専用の内外装装備を追加したほか、制御面では、専用の新たな四駆制御モードを開発。

ロバンペラ・エディションでは、「DONUTモード」と「KALLEモード」を追加。「DONUTモード」は、ドリフト走行やドーナツターンが得意なロバンペラ選手のため、前後輪の拘束力を最大(直結)とし、ドリフト走行時のスライドコントロール性を確保した。「KALLEモード」は、追加装着した等速リヤディファレンシャルを最大限活かす制御により、リニアな挙動特性を実現。コーナー進入でリヤを積極的に振り出し、脱出時にはアクセルでフロントを引っ張るような運転が可能となり、タイム短縮に寄与する。また等速リヤデファレンシャルギヤを装着することで、軽快な走りを実現した。

エクステリアでは、ロバンペラ選手が競技参戦時に使用するヘルメットデザイナーによるデザインの三色塗装が施されている。ロバンペラが好む赤色とカーナンバー69をモチーフに、アグレッシブなカラーリングをラッピングではなく塗装で実現しているのがポイントだ。専用のリヤスポイラーはCFRP製の可変式となっており、同時に発表された「オジエ・エディション」と差別化されている。

ほか、BBS製アルミホイール(18×8J)、バックドアのK.Rovanpera Editionロゴ、左右フェンダーのWRC優勝記念デカール、ドア左右/リヤバンパーのTOYOTA GAZOO Racingデカールなどが追加されている。

インテリアにも、ロバンペラ選手の出身国であるフィンランドの国旗をイメージさせるブルー×グレーのステッチがステアリングに配される。シフトブーツ・パーキングブレーキカバー・シートにもブルー×グレーのステッチが施され一体感のあるコックピット空間としている。WRC優勝記念バッジ、GR Full TFTメーター表示も専用だ。

このロバンペラ・エディション、そしてもう一台のセバスチャン・オジエ選手監修による「オジエ・エディション」は2024年春頃に抽選申込を開始し、それぞれ100台の台数限定で発売を予定している。価格は未定だが、成約者には、2024年WRCラリージャパン会場でのドライバーやチームとのコミュニケーション、WRCマシンやピット見学、SSでの観戦のほか、WRC参戦マシンへの名前の掲示、特別記念品の贈呈などの特典も用意される。両選手のファンだけでなく、WRCファンにとっても魅力的なモデルとなっている。