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VW トゥアレグ 新型に新ディーゼル、トルク91.8kgmはスーパーカー並み…ジュネーブモーターショー2019で発表予定
フォルクスワーゲンは、3月5日にスイス開幕するジュネーブモーターショー2019において、新型『トゥアレグ』(Volkswagen Touareg)の新開発ディーゼル、「V8 TDI」搭載車を初公開すると発表した。
トゥアレグは、フォルクスワーゲンブランドの最上級SUVだ。3世代目となる新型は、プレミアムクラスSUVの頂点を目指して開発された。3世代目となる新型は、さらなる軽量化を追求。先代モデル比で、最大106kgの軽量化を果たす。これは、車両全体の48%にアルミ素材を導入した効果だ。
外観は、大型のフロントメッキグリルを採用した。最新のLED技術が導入されたヘッドライトや、リアには流れる(シーケンシャル)ウインカーを採用する。また、新型は先代に対して、ボディサイズを拡大。ワイド&ロング化されたボディのおかげで、室内空間が広がった。荷室容量も、先代の697リットルから810リットルに拡大。オプションで電動トノカバーが選択できる。
◆フルデジタルコクピットは12インチと15インチの2つのディスプレイで構成
3世代目となる新型トゥアレグの特徴のひとつが、新開発のフルデジタルコクピットだ。ドライバー正面のメーターは、12インチのデジタルディスプレイとなっており、ドライバーに必要なさまざまな情報を、切り替えて表示できる。また、ダッシュボード中央には、15インチの大型デジタルディスプレイをレイアウト。ナビゲーションやインフォテインメントを中心に表示する。ボタンやスイッチ類は、ほとんどない。
さらに新型トゥアレグでは、デジタルインターフェースとマルチファンクションステアリングホイールによって、コネクティビティをコントロールするシステムを採用。フォルクスワーゲンは、最新のスマートフォンのように、ユーザーのニーズに合わせてコネクティビティを設定できる。
◆部分自動運転が可能。ナイトビジョンも設定
3世代目となる新型トゥアレグでは、先進運転支援システム(ADAS)が充実する。具体的には、「ナイトビジョン」アシスタンスシステムを設定。熱を感知するカメラによって、暗闇の中でも人間や動物を検出し、安全運転を支援する。
「ロードワーク・レーンアシスト」は、部分的な自動運転システム。60km/hを上限に走行レーンの維持や加減速を自動で行う。「フロント・クロス・トラフィック・アシスト」は、車庫などから出る時、左右から近づく車両などを感知して、ディスプレイに表示。必要に応じて警告音やブレーキペダルの振動で、死角に潜む危険をドライバーに知らせる。
また、「アクティブ・オールホイール・ステアリング」は、コンパクトカー並みの取り回し性を追求する4WS(四輪操舵)システム。LEDマトリクスヘッドライトの「IQライト」も設定されており、カメラベースのシステムで、自動的にヘッドライトの配光をコントロールしてくれる。
◆新開発の4.0リットルV8ターボディーゼルは現行VW車で最強スペック
欧州向けのパワートレインは発売当初、2種類のV型6気筒ディーゼル(最大出力は231psと286ps)を用意。遅れて、最大出力340psのV型6気筒ガソリンが設定される。さらに今回、ジュネーブモーターショー2019では、新開発ディーゼルのV8 TDI搭載車が初公開される。
この新しいV型8気筒ターボディーゼルエンジンは4.0リットルの排気量を備え、最大出力421ps、最大トルク91.8kgmを発生する。このスペックは、現行フォルクスワーゲン車で最強だ。フォルクスワーゲンによると、スーパーカーに匹敵する91.8kgmもの強力なトルクのおかげで、0~100km/h加速4.9秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を発揮するという。