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VW初の「電動GTI」はID.3?それとも…プロトタイプ車両をスクープ

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フォルクスワーゲンのデザイン部門を率いるアンドレアス・ミント氏は、12月22日「GTI」の電動バージョンが2026年に登場すると明らかにした。しかし、2024年には電動ハッチバック『ID.3』のホットモデルが登場するとみられている。果たしてこれが「電動GTI」の正体なのか?

フォルクスワーゲンは、パフォーマンス重視のEVに対し「GTX」の名を使用してきたが、2023年9月には小型コンセプトEVの『ID.2オール』をベースとした『ID.GTIコンセプト』を発表。長らく親しまれている「GTI」の名前が内燃機関車に限定されるものではない可能性があることを世界に示した。またGTXという名前を完全に廃止することを示唆しており、ID.3のホットモデルが「ID.3 GTI」になる可能性は大きい。

今回スクープ班が厳冬のフィンランド北部で捉えたプロトタイプは、ID.3をベースとしていながらもボディをローダウン。大径ホイールを装着し、フロントバンパー中央に巨大なハニカムメッシュグリルを装着しているのが特徴となっている。そのほかベースモデルと大きな違いは見られないが、まだ初期プロトタイプのため、今後多くのコンポーネントが専用デザインに変更される可能性もあるだろう。いずれにせよ、GTIと呼ぶにふさわしいルックスだ。

このパフォーマンスID.3では、『ID.4』および『ID.5 GTX』から流用するデュアルモーターAWD(全輪駆動)を組み合わせ、最高出力は339psを発揮すると予想される。また0-100km/h加速は、これまで5.5秒と伝えられてきたが、最新情報では『ゴルフR』に肉薄する4秒台後半となる可能性があることも判明した。

このレベルのパワーとスピードとAWDを組み合わせれば、このセグメントのトッププレイヤーとしての地位を確固たるものにするだろう。ただ、モーターが追加されると重量も増加、シングルモーターの最軽量ID.3はすでに3907ポンド(1772kg)という重さになっている。このあたりが、パフォーマンスID.3市販化への大きな課題となりそうだ。