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ジャガー XE 改良新型は表情変化、デジタルコクピット採用…欧州発表
ジャガーカーズは2月27日、改良新型ジャガー『XE』(Jaguar XE)を欧州で発表した。
ジャガーXEは2014年秋、フランスで開催されたパリモーターショー2014で初公開された。中型セダン/ワゴンの『XF』の下に位置するジャガーの新しい小型スポーツセダンがXEだ。メルセデスベンツ『Cクラス』、BMW『3シリーズ』、アウディ『A4』、レクサス『IS』など、欧州Dセグメント・プレミアムカー市場に参入するために開発された。
今回、ジャガーXEがデビューから4年以上が経過し、初の本格改良を受け、改良新型が登場した。内外装のリニューアルから新エンジンの搭載、最新の車載コネティビティや先進運転支援システム(ADAS)の採用など、幅広い改良が施されている。
◆新デザインのフロントマスク。インテリアは質感をさらに追求
エクステリアは、新デザインのフロントバンパーやフルLEDヘッドライトで、表情が変化した。フルLEDヘッドライトには、「J」型のデイタイムランニングライトが配される。LEDテールライトは、スリムなデザインが特徴だ。ジャガーの2人乗りスポーツカー、『Fタイプ』のモチーフを取り入れ、全体的にワイド&ローを強調している。
新しいインテリアは、使い勝手や実用性を追求した。ソフトタッチ素材や上質なウッドをドアトリムに使用するなどして、質感をさらに追求した。Fタイプと共通の「スポーツシフト」ギアセレクターと「ジャガードライブ」コントロールスイッチを採用する。ステアリングホイールは、ジャガー初の市販EV、『I-PACE』と共通デザインとした。
◆最新「Touch Pro Duo」や12.3インチのインタラクティブドライバーディスプレイを用意
車載コネクティビティでは、インフォテインメントシステムにI-PACEと共通の最新「Touch Pro Duo」を用意した。高解像度タッチスクリーンディスプレイを通して、直感的にコントロールできる。ドライバー正面のメータークラスターを、デジタルディスプレイ化した12.3インチの「インタラクティブドライバーディスプレイ」も選択できる。ワイヤレス機器をスマートに充電する技術も導入された。「スマートセッティング」テクノロジーは、AI(人工知能)を利用して、ドライバーの好みを学習し、シート、ミラー、オーディオ、空調の設定を自動的に調整する。
先進運転支援システム(ADAS)では、セグメント初の「クリアサイト」を設定する。クリアサイトは、ルームミラーの視認性を引き上げる技術だ。このシステムは、広角カメラを使用して、フレームレスのルームミラー内の高精細スクリーンに画像を送信。ドライバーは後席の乗客に邪魔されず、後方視界を確保することができる。
◆最新ディーゼルエンジンを搭載。燃費は20.4km/リットル
パワートレインには、ジャガーの最新「インジニウム」ディーゼルエンジンを、「D180」グレードに導入する。最大出力は180ps、最大トルクは43.8kgm。燃費は20.4km/リットル。ガソリンエンジンよりも燃費は約25%向上し、CO2排出量は約15%削減しているという。
ガソリンエンジンは、2.0リットル直列4気筒ターボのインジニウムだ。「P250」グレードが最大出力250ps、「P300」グレードが最大出力300psを引き出す。P300は、駆動方式が4WD。300psのパワーは効率良く4輪に伝達され、0~100km/h加速5.7秒のパフォーマンスを可能にする。
標準装備されている「ダイナミックモード」では、シフトチェンジの時間を短縮し、より鋭いスロットルレスポンスに変化。パワーステアリングの特性も変わり、スポーティなキャラクターを鮮明にする。オプションで「Configurable Dynamics」システムを用意した。この機能により、ドライバーはダッシュボード中央のタッチスクリーンディスプレイに触れて、エンジン、ギアボックス、ステアリングの設定を選択する。「アダプティブダイナミクス」は、走行状況に応じて、ダンパーを最適に調整する。