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100%電動化、ジープ『コンパス』の2024年モデル
ジープは12月19日、小型SUVの『コンパス』(Jeep Compass)の2024年モデルを欧州で発表した。欧州向けのパワートレインは、ハイブリッドとプラグインハイブリッド車(PHEV)のみとなる。
ハイブリッドパワートレインは、「eハイブリッド」。エンジンは、1.5リットル直列4気筒ガソリンターボユニットだ。この「Global Small Engine」ファミリーの新エンジンは、ミラーサイクルにより熱効率を向上させた。12.5対1の高い圧縮比、コンパクトな燃焼室、デュアル可変バルブタイミング、高タンブル吸気ダクトを備えたシリンダーヘッドを採用。最大350バールの高圧で燃料を噴射する直噴システムも導入した。最大出力は130hp、最大トルクは24.5kgmを引き出す。トランスミッションは、7速デュアルクラッチを組み合わせている。
eハイブリッドには、最大出力20hp、最大トルク13.7kgmの電気モーターを採用する。このモーターにより、始動時や低速時、クルージング時、駐車操作時に、エンジンを停止させて、EV走行することができる。これにより、従来のガソリンエンジン搭載車と比較して、燃費とCO2排出量を最大15%削減するという。
一方、PHEVパワートレインが「4xe」だ。このPHEVパワートレインのシステムは、1.3リットル直列4気筒ガソリンターボエンジン(最大出力180hp、最大トルク27.5kgm)にモーター(最大出力60hp、最大トルク25.5kgm)を組み合わせて、システム全体で240hpのパワーを引き出す。
バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は11.4kWhだ。EVモードでは、最大でおよそ50kmをゼロエミッション走行できる。
2024年モデルには、セグメント最大級の10.25インチのフレームレスフルカラーTFTデジタルクラスター、10.1インチデジタルインフォテイメントタッチスクリーン、動作が5倍高速化された最新の「Uconnect 5」、ワイヤレスのApple「CarPlay」とグーグル「Android Auto」、ワイヤレス充電パッドが装備される。
また、先進運転支援システム(ADAS)は、標準とオプションを含めて80以上が用意されている。居眠り運転検知、アクティブブレーキ付き全車速域前方衝突警告、歩行者/サイクリスト自動ブレーキ、アクティブレーンマネジメント、リアクロスパス検知などの機能が採用されている。