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フィアット『ドブロ』が表情一新、改良新型EVは航続2割拡大

  • 《photo by Fiat》
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フィアットは12月19日、小型EVミニバン『E-ドブロ』(Fiat E-Doblo)の改良新型を欧州で発表した。日本市場にも導入されている『ドブロ』のEVバージョンになる。

改良新型Eドブロには、標準ボディとロングボディの「マキシ」を用意した。内燃エンジン搭載車と同容量の積載スペースを備え、プロユースでも高い機能性を発揮するように設計されている。改良新型Eドブロでは、ヒートポンプが搭載され、車両の効率と航続の引き上げに貢献すると同時に、乗員の快適性を向上させているという。

EVパワートレインのモーターは、最大出力136hp、最大トルク27.5kgmを発生する。走行モードは3種類で、ノーマル、エコ、パワーが切り替えられる。0~100km/h加速は11.2秒で、最高速は130kmhとした。回生ブレーキ用のパドルが装備されており、回生ブレーキのレベルを3段階に調整できる。バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は50kWhとした。EVパワートレインの改良により、1回の充電での航続は、従来の最大280kmからおよそ18%延びて、最大330km(いずれもWLTP複合サイクル)に拡大している。

急速充電には、出力7.4~11kWのウォールボックス急速充電ユニットが用意される。フル充電に要する時間は、単相7.4kWウォールボックスで7時間30分、三相11kWウォールボックスで5時間となる。最大出力100kWの充電ステーションで急速充電が行える。蓄電容量50kWhバッテリーの8割を、30分で充電できる。

改良新型では、フロントマスクを変更した。新しいフロントグリルやフロントバンパー、新しい「エコLED」ヘッドライトによって、表情が変化している。ボディカラーには、新色として、「Volare Blu」 と 「Toscana Green」 を設定した。リアサイドには新しいロゴが追加されている。

インテリアでは、FIATロゴが付いた新形状のステアリングホイールや、新しいシート生地を採用した。改良新型の室内空間は、顧客のニーズに適合しており、運転中や移動中に最大限のフレキシビリティを享受できるよう、さまざまなシートアレンジや収納が用意されている。例えば、フロントシート周りには8か所の多彩な収納スペースを設けた。静粛性にも注意が払われており、騒音が低減されている。

新しいコネクティビティとインフォテインメントテクノロジーを採用した。ドライバーがステアリングホイールのボタンや音声コマンドを使用して、スマートフォンなどのインフォテインメントデバイスを操作できる。また、改良新型ドブロには、バックカメラとの組み合わせにより、ドライビング体験を向上させる「10インチラジオタッチ」も用意されている。

さらに、従来の8インチから10インチに拡大したカラータッチスクリーン付きインフォテインメント「Uconnect」を搭載する。この最新のUconnectには、インフォテインメントの質を向上させ、必要なすべてのポイントを表示するナビゲーションシステムが組み込まれている。