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シトロエン『ベルランゴ』改良新型、表情一新
シトロエンは12月11日、小型ミニバンの『ベルランゴ』(Citroen Berlingo)の改良新型を欧州で発表した。欧州ではEVバージョンの『eベルランゴ』のみとなる。eベルランゴは、日本市場にも導入されているベルランゴをベースにしたEVだ。
改良新型では、シトロエンの新しいデザイン言語を導入し、表情を一新した。フロントグリルやヘッドライト、バンパーが新デザインだ。グリルとバンパーはひとつのブロックを形成し、その中央にはシトロエンの新しい楕円形のロゴがあしらわれた。
ロゴの両側には、シェブロンパターンと呼応するストライプのブラックバンドが配されている。これは、ロゴと新形状のヘッドランプをつなぐものだ。シトロエンの新しい3セグメントライトシグネチャーも採用している。
改良新型eベルランゴのEVパワートレインのモーターは、最大出力136hp、最大トルク26.5kgmを獲得する。バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は50kWhとした。1回の充電での航続は、最大320km(WLTPサイクル)。従来よりも約20%増加している。
新しい回生ブレーキシステムを採用した。ドライバーはステアリングホイールのパドルを使って、回生ブレーキの強弱を3段階に切り替えられる。さらに、3種類の走行モードを設定した。航続を延ばす「エコ」、パフォーマンス重視の「パワー」、「ノーマル」を用意する。オプションのヒートポンプは、バッテリーの電力を使わずにキャビンを暖め、航続を維持する。
改良新型には、出力7.4kWの車載充電器が装備されており、オプションで11kWの三相充電器を装着できる。出力7.4kWのウォールボックスでは7時間30分、出力11kWのウォールボックスでは5時間で、フル充電できる。最大出力100kWで急速充電した場合、バッテリーの8割を30分で充電できる、としている。