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【スズキ スイフト 新型】鈴木社長「洗練されたスマートコンパクト」

  • 《写真撮影 雪岡直樹》
  • 《写真提供 スズキ》
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スズキは小型乗用車『スイフト』を全面改良し12月13日から順次販売を開始すると発表した。新開発1.2リットルエンジンの採用や先進安全装備を充実させたのが特徴。価格は172万7000円から233万2000円となっている。

スズキの鈴木俊宏社長は12月6日のオンライン発表会で「先進的で走りを想起させるエクステリア、ドライバーを包み込みクルマとの一体感を表現したインテリア、軽快な走りと低燃費を両立した新開発の高効率エンジン、スズキで初めて採用したドライバーモニタリングシステムなど先進の予防安全技術。このように新型スイフトは歴代のスイフトが培ってきたデザインと走行性能に加え、新たな装備を充実させクルマと日常を楽しめる、そんな存在となるクルマに仕上げた」と述べた。

さらに「新型スイフトは細部までドライバーの使いやすさにこだわりぬき、お客様の身近な存在となるような魅力がたくさん詰まっている。エネルギッシュで軽やか、日常の移動を遊びに変える、洗練されたスマートコンパクト、それが新型スイフト」とも強調した。

今回の全面改良で4代目となる新型スイフトのチーフエンジニアを務める小堀昌雄氏は「2004年に初代スイフトを出した。2代目は走行性とリアの居住性を改善するためにホイールベースを伸ばした。よりお客様が使いやすい商品にして市場投入した。3代目については新しいプラットフォームを造り120kg軽量化して走行性能をさらに進化させ、そしてより力強いデザインに変えて提案し、皆様に好評を頂いている。4代目はこれからのお客様に向けてクルマというものをより使い勝手の良い商品として、皆様がクルマにより近づいて頂けるような商品を目指して提案した。サイズ的には先代とほぼ変更なく、一番使いやすいサイズで進めた」と話す。

先代に引き続き4代目でもマニュアルトランスミッション仕様を継続するとともに、マイルドハイブリッドとの組み合わせとなった。小堀チーフエンジニアは「スイフトのお客様のお話を伺いにいろいろな地域に行った中でマニュアルを残して欲しいという声が多くあった。それに応える形でマニュアル車の設定を残す形で決めた。ただし昨今、環境性能も大事なので今回、マニュアルにマイルドハイブリッドを標準設定した」と明かす。ちなみにマニュアルモデルは2024年1月17日発売で価格は192万2800円。

4代目では高効率なエンジンに刷新した。鈴木社長は「スイフトを始めとするコンパクトカーについては、やはり普段使いが一番キーポイントになると思っている。そうした中でEV化というところもあるだろうが、やはり普段使いの使いやすさという点ではまだまだ内燃機関を生かした電動化というものが主流を占めていくのではないのかなと思う。そういう点でそれに適したエンジン開発等は、まだまだやっていく余地は残しているなと思っている」と、新エンジン開発の背景を述べた。